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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- なんとなく推しカプSS詰め。
- 日時: 2020/03/31 13:05
- 名前: 鮎川 (ID: lh1rIb.b)
SS詰め的な何か。
小次麗、nbrn、krkr中心かも。
- Re: なんとなく推しカプSS詰め。 ( No.1 )
- 日時: 2020/03/31 13:43
- 名前: 鮎川 (ID: lh1rIb.b)
小次麗SS
『片耳の約束』/ 小次郎視点
「わぁ……!!きれーな耳飾り!」
「お前にやるよ、それ」
半ば強引に押し付けた耳飾り。
初めて入った雑貨屋で見つけた綺麗な銀色の。
「ねぇねぇ、つけていい?」
「お、おう」
自分が選んだものを相手が実際に身につけるとなると、どうも体がむず痒くって仕方ない。
綺麗な髪をそっと掻き分ける仕草でさえ、俺の胸を高鳴らせる。
「好きな人は何をしていても素敵」
どこかで聞いたその言葉の意味をようやく理解出来たような気がした。
「どう?」
「すっげぇ似合ってる……」
色素の薄い髪からちらりと覗く銀の耳飾り。
眩しく感じるのは日差しが反射しているからか、それとも……。
「ねぇ小次郎くん。耳飾りを送る意味って知ってる?」
「いんや、知らね」
「そう……ならいいや!」
「おう……?」
◆◇◆
「ねぇ……小次郎くん…これ」
血の滲んだ銀色の。
「耳飾りを…送る……意味」
綺麗な綺麗な耳飾り
「それはね」
死がふたりを分かつまで
『私のことを忘れないで』
◆◇◆
あの日。
麗羅の命の火は消えた。
これから先。未来永劫。
俺はあいつのことを決して忘れない。
……いや、忘れることが出来ない。
片耳の約束。
麗羅と交した最初で最後の愛の指切り。
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