BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【オリジナル】蒼の双星
日時: 2020/06/07 09:38
名前: ホラ吹き猫 (ID: 7TW18VFI)

ある夏の日。

クラスの奴らと一緒に肝試しに来ていた俺は……、

「人の子が、こんな古ぼけた神社に何の用だ?」

…大昔から生きるという、封印された大天狗に出会いました。
……どういう事?!


◇◇◇

皆さんこんにちは、ホラ吹き猫と申します(`・ω・´)ふんすっ!
とうとうBLに手を出しました…ッ!

注意点!

☆プロットも何も組んでないです

☆腐向けです(当たり前)

☆不定期更新です

☆R18表現は作者の年齢的に書けないので匂わせのみとなります

☆多分過疎る

☆愛され気味

以上の事がOKな仏様の様な方はこのまま読み進めてくれるとありがたいです!

リクエストについて!

既に既存のキャラに限りますが、特定のキャラ同士を絡ませたい方は一言下さい!
あまり複雑な物で無ければカップル化もOKです!
ただし、長引く事は無く基本的に一話限りで終わるのでそこら辺を考慮してくれるとありがたいです!

本編の軸ではなく、別次元の話となるのでご注意を!
因みに、リクエストは一応OKになってますが短編集では無いので大量にリクが来ると何個か書き漏らす事があるかもしれません、悪しからず!
作者の執筆力では簡単な物しか書けないのでそこら辺も気を付けて下さい!

後、やはり本編の方に集中したいのでリクエストの更新スピードは遅めです!すいません!!

では、良い小説ライフを!( ´ ▽ ` )ノ

Re: 【オリジナル】蒼の双星 ( No.1 )
日時: 2020/06/07 23:09
名前: ホラ吹き猫 (ID: 7TW18VFI)

壱話.「終わりと始まり」

ある夏の日。

俺は不思議な体験をした。

ただでさえ教室のエアコンは壊れ、クラスの奴らがこぞって帰り道にアイスを買って帰る。そんな日常。
俺こと御守夏樹も同じようにコンビニでソーダ味の棒アイスを買って、チビの時に遊んでた公園の柵に座り一時の涼を楽しんでいた。

「あっち〜…」

だが、やはり少なからず文句は出るという物。
ポタリと、汗が顎を伝って地面に落ちた。じりじりと、太陽が肌を焼くようだ。

しゃくり、とさも不満げに棒アイスの先っぽを齧り取った。
それを口の中でコロコロと転がす。
冷たい感触が熱された口の中に染みて、酷く心地が良い。

テロリ、と己のスマホが通知の音を鳴らした。

「ん?」

制服のシャツの胸ポケットに入れていたからか、その音は少しくぐもっている。
ポケットの中を探る。
ひんやりとした金属が指に触れ、先っちょを引っ張り出した。
どうやらL〇NEの通知らしい。クラス専用グループチャットのメッセージのようだ。
通知には、大嶋大悟のことしまさんのハンドルネームが。

……嫌な予感がする。

しまさんは悪い奴では無いものの、やんちゃでトラブルメーカーの代名詞の様な男だ。俺も何度か被害にあった事がある。悪い奴では無い、悪い奴では。

……多分。

「……。」

一抹の不安を胸に感じつつも、スイッと通知の欄を開いた。その文章をザッと流し読みした俺は、僅かに入れていた力を抜きふっと肩を降ろした。
今回の遊び話は意外とマトモな物だった。

曰く、今度の休日に肝試しをするらしい。
場所は近所の大きめな神社。
名前は浅星神社。日中は参拝客で賑わうが、夜になると幽霊が出るという噂の最近曰く付きの神社だ。

最近暑いから肝試しでもして涼もうという、何ともありがちな理由だった。
…まぁ、たまには悪くないだろう。
俺の御先祖様達は陰陽師の一族だったようだが、子孫である俺には別に霊感がある訳では無いので、まぁ大丈夫だろう。

そんな軽い気持ちで、"OK"という返事を送ってプツッとスマホの電源を切った。…まるで、俺を止めようとする"何か"を振り払うかのように。

「!」

ふと、足元に大きな影がかかった。

上を見上げると、巨大な入道雲が覆い被さるようにして公園全体に影を作っていく。
少しばかり風が吹き、頬を撫ぜた。
にしても随分大きい入道雲だ。ずっと眺めていると吸い込まれそうだ。

──夏樹

「…?」

ふと、謎の声が俺を呼んだ。厚みのある低い声で、それでいて何処か懐かしい。
そんな、不思議な声だ。
キョロキョロと当たりを見渡すも、それ以上声が聞こえる事は無かった。

「気のせい、なのか…?」

だが、何か引っかかる。
ベシャリと、溶けたアイスが無残に地面に落ちた。

◇◇◇
簡易なキャラ紹介

御守夏樹

今作の主人公。受け主とも言う。
黒髪黒目の平凡な日本人顔。
最終的に掘られる予定(多分)
ケツがでかい。

大嶋大悟ことしまさん

名前だけ出た人。やんちゃなトラブルメーカー。
さぁ皆さん綺麗なジャイ〇ンを想像しましょう。
平和枠。

Re: 【オリジナル】蒼の双星 ( No.2 )
日時: 2020/06/07 23:08
名前: ホラ吹き猫 (ID: 7TW18VFI)

弐話.「肝試し」

そんな訳で、とりあえず予定の空いてる友達全員誘って肝試しが行われた。
今は各々神社の前に集合してグループ分けをしているところだ。

肝試しの内容としては、ここから参道兼山道をグループに分けた数人で登り本殿の写真を撮った後指定の場所まで戻って来るというもの。
浅星神社は街の外れの山の中にポツンと寂しげに立っている。
だから、神社に行くには人がほとんど通らない街道を通らなければならない。

噂では、昔そこで殺された女性の幽霊が出るらしい。かなり昔に殺されたらしく、紅白
の巫女装束を着ているらしい。
目撃情報によると、日本人らしからぬ白髪に般若の面を被っているらしく、顔は誰も見た事が無いらしい。

グループ分けは、クジ引きで行われるらしい。
赤チーム、青チーム、緑チームで分かれるとの事。そして、一番心霊っぽい写真を撮ってきたチームが優勝らしい。

クジ引きの結果、俺は青チームになった。

「あ、よろしくね、黒山さん…」

「……ん」

暗く静かな眼差しにビクッと身体を震わせつつも、しどろもどろになりながら軽く挨拶をした。黒山さんは軽く会釈したしただけで言葉を発す事は無かった。

彼女は黒山夜見さん。オカルト部の部長で、霊と繋がっているという噂の俺のクラスの女子だ。
霊感があるらしく、たまに虚空をジーッと見つめているという。
俺自身あまり彼女と関わった事は無いが、それでもクラスメイトの一人という認識だ。

発案者の癖にしまさん怖がって無理やり黒山さんを連れてきた時はびっくりした。元空手部だったらしく見事に顎に蹴りを食らわせていた。南無。
因みに顎が腫れたしまさんは何故か俺と同じチームになっていた。そのまま顎が割れてしまえ。

因みにやはり暗い為、懐中電灯は各々のチームの先頭兼リーダーが持つことになった。
最後尾はしまさんになった。やったぜそのまま食われてしまえ。
因みに黒山さんが先頭になり、懐中電灯を持つことになった。

まずは赤チームの出発だ。時間が掛かりすぎるのもあれなので、神社の参道の入り口に着いたら各自のリーダーのL〇NEに到着した云々を送る事になった。
此方もくじでリーダーになった為、黒山さんは目一杯眉間に皺を寄せながらふ〇ふるをしていた。

「じゃ、行ってくる」

「おー、行ってら」

顎、顎が気になる←

懐中電灯の光だけを標に、赤チームは暗闇の中へ消えていった。
しん…と、辺りが静まり返る。誰も何も喋ろうとしない。やはり怖いのだろう。
まぁ俺もだが。
一部の奴らはしまさんに無理やり連れてこられたのかマナーモードの如くブルブルと震えている。

「!」

──突然、バッとぼんやりと虚空を眺めていた黒山さんが勢いよくある一箇所に視線を向けた。
俺も吊られて其方の方を向く。だが、草木がざわざわと揺れていただった。
それでも何か、言い知れぬ不気味さを感じる。

「…黒山さん、どうしたんだ?」

「……別に」

ぶっきらぼうに返した黒山さんは、ぷいっと横を向いた。何か見えたのだろうか。
首を傾げていると、不意に黒山さんのおばけのシールが貼られたスマホがテロンと通知の音を鳴らした。
黒山さんがそれを無言で開く。どうやら赤チームが神社の入り口に到着したようだ。

さぁ、俺達も出発しなければ。

スマホのマナーモードの様にビビりまくる緑チームに別れを告げ、黒山さんを先頭に出発した。
懐中電灯の光だけを頼りに、真っ暗な夜道を進んでいく。
ザクザクという足音だけが、辺りに響く。流石のしまさんも黙っている。

全員しーんと黙りこくっている。
それが余計に恐怖心を増幅させる。
気を抜いたら、墨で塗りつぶした様な暗闇に引きずり込まれそうだ。ゴクリ、と唾を飲み込んだ。


10分程無言で歩いたが、何故か一向に神社に着かない。おかしい、浅星神社は出発地点から数分程で着くのに。
一向に景色が変わる気配がない。まるで同じ所を行き来してると錯覚する程、あまりに何も変わらない景色だった。

他の奴らも流石におかしいと思い始めたのか、雰囲気がざわざわとしてきた。
恐怖心のせいか、腹がキューッと痛んできた。

「な、なぁ…これ、流石におかしいよな……?俺、地図確認するぜ…」

しまさんが先頭の黒山さんに恐る恐る話し掛けたのを皮切りにしたかのように、彼女はピタリと足を止めた。急に止まった為黒山さんにぶつかりそうになりながらも、何となく彼女の黒髪の旋毛を見つめる。

「黒山さん…?どうし」

「居る」

俺の言葉を遮って、黒山さんは一言それだけ発した。

「居る?居るって何、が……」

そこまで言って、俺も思わず言葉を切った。
黒山さんが持っている懐中電灯の光が、草履と足袋を履いた足元を捉えていた。
女性の、足だ。光の上の方に、巫女服の様な赤い袴が見えた。

ヒュッと、喉から掠れた声が漏れ出る。恐怖で息が出来ない。口の中が、酷く乾く。

しまさんが、小さく悲鳴を上げた。

光はだんだん上の方に動いていく。巫女服だ。紅白の巫女服を着ている。
夜風に、色の抜けたような白髪がサラリと揺れた。

ぬぅんと効果音が付きそうな程、"それ"は現れた。

般若の、面だ。目だけ覆うタイプのお面で、薄ら桜色の唇が見える。
そして腰には──噂通り、刀が携えられていた。
巫女服。刀。どれもこれも、噂の物と一致していた。

「で、で、で、出たアァア〜〜〜ッ!!」

真夜中に、しまさんの野太い絶叫が響いた。


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