BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 欲満たすだけ 〖ブラスタ中心かも〗
- 日時: 2022/10/01 16:01
- 名前: 自給自足ちゃん (ID: EuYCLUIf)
占いツクに書いてるけど文字数2000までで1文字で何故か2文字カウントされて書きにくいのでこちらに。
あんスタは
晃ひよ、ジュン宗、みかひめ、てとあら、みどゆづ、凪夏、じめいば、日和総受け、宗総受け
が好きです。マイナーカプがすきなんですよねガハハ
ブラスタは
ケイ藍、晶リコ
が好きです。実は最近ようやくハマってストーリー見てるところです。
まだ口調だとかいろいろ掴めてないけど、まぁなるようになるか!
クロスオーバーとかもかけたらなって感じです
文才上がるといいなぁ…
注意!!!
割とキャラ崩壊する!ごめんなさい!
ブラスタようやくシーズン1読み終わったよ!!
問題のシーン一時期話題になってたけど、読んでようやくわかった
- Re: 欲満たすだけ 〖あんスタ・ブラスタのみ〗 ( No.1 )
- 日時: 2022/09/30 18:11
- 名前: 自給自足ちゃん (ID: EuYCLUIf)
〖君のためなら〗ケイ藍(?)
「今日も愛らしいな。」
「そ、そういう事を軽々しく言うのやめてください!」
「……ならば、君はどうしてほしい」
「…!」
キタッ!私はこの時を待っていたんだよ!!と、早希は心の中でガッツポーズをとった。
そう。早希はスターレスに通い詰めている間にBLにハマっていたのだ。キャスト同士の争い。キャスト同士の励まし合い。エトセトラエトセトラ…。
しかし何故かキャストはみんな早希をチヤホヤし、BLが摂取できない。果てには藍には最早告白のようなものを街中で堂々とされたし、これはとても困る。非常に困る。
藍ほど可愛い子は受けなんだ。つまりもう女の子みたいなものなのだ!そう考えた早希は1つの答えにたどり着く。
ケイさんは、私の願いをできる限り叶える。そう言った。というか何度も言ってくれている。だからここでガツンと言わなくてはならない。
「藍ちゃん…藍さんに可愛いって言ってあげてください」
「………ん?」
「いいですか。イラついた時や誰かを挑発したい時、そしてその…わ、私に可愛いとか愛らしいとか言いたくなった時は!言葉をぐっと飲み込んで、藍さんに『可愛いね』って行ってあげてください!」
「…善処する。」
「約束がいいです………」
「………約束しよう。」
キターーーーーーッ!!!!!!
ウッキウキで早希はバクステへと向かった。どうやらチームBはレッスン中らしい。ちらり、とケイへ視線を向けると、ケイは覚悟したようにレッスン室の扉を開けた。
金剛にどうしても蹴りを入れたくて堪らないミズキとリコ。軽く笑いながら受け流している金剛。それを楽しそうに見つめている藍。そして4人を無視して曲作りに夢中になっているヒース。チームBって、やっぱ雰囲気1番可愛いんだよなぁ…なんて思いながらレッスン室へ足を踏み入れた。
「…あ。早希、おはよう。……なんかいいこと、あった?」
「ヒースさん、おはようございます。すっごい良い事ありました…!」
「そっか。良かった。………なんか、邪な色に見えるけど、あんたが幸せそうならそれでいい」
おっと、それは言うんじゃあねえ。バレたらスターレスに通えなくなるだろ。
早希が来た事を知ると、ぱっと目を光らせてぴょんぴょん飛び跳ねるように藍は早希の元へ駆け寄った。ほら、可愛い。
「ねぇちゃん来てくれたんや!なんでケイも一緒なの?ねぇちゃんだけでよかったのにー!」
「……ケイさん」
ケイの袖をちょいちょいと引っ張ると、ケイは藍の目を真っ直ぐに見つめながら、真顔で言い放った。
「藍、今日も愛らしいな」
「……………へ?」
あれほどガヤガヤしていたレッスン室に氷河期が訪れた。早希1人だけが砂漠に取り残されているが。
「え、キッッモ…ミズキ、今の聞いた?あいつ藍の事狙ってるぽいよ。」
「………藍、ケイには近づくんじゃねぇぞ。」
「ま、参ったなぁ…まさかケイが、そういう趣味だとは思わなかったよ…あ、でも!あー、いいよね。否定はしないよ。うん。同性愛なんて、ほら。最早定番になりつつあるし…うん」
「金剛。そういう慰め、いいよ。ケイが今キモい発言したのは変わりない。けど、ケイの色的に、言わされてる感ある。…早希、もしかして」
「あーーー!!!ケイさん!私!実はあのあれがこれでそれがあれなんです!とにかくついてきてくれませんか!?」
バレたら死ぬ。社会的に?いや、信頼的なもの。というか、もうケイにはバレていると思う。馬鹿なお願いしたと思う。
冷や汗をダラダラと流しながら早希はケイの手をとって裏口へ向かった。
きっとドン引きされているだろうと、ちらりとケイを見ると、何故か優しい目でこちらを見ている。厳密に言うと、捨てられた子犬を見るような目。憐れみか。
「ボーイズラブ、だったか。早希はそれが好きなのか?」
「……ぅ……はい…引きましたよね…」
「まさか。君が好きだというものを、俺は否定しない。そうか…君は藍のような男が好みか」
「好みというか…藍さんは総受けタイプだなって思ってまして…」
「総受け……?……すまない、早希。俺はあまり君の趣味について詳しくはないのだ。1週間ほど時間をくれはしまいか」
「あ、はい!もうあげまくります!」
その時は舞い上がっていたが、時間をくれ、と言って結局無にするのだろう。そう思いはじめた早希はとりあえず小さく期待しつつ、1週間が経つのを待った。通い詰めるお客さん達も時折BLの話に発展するが、何故か藍の話題は上がらない。受けといえば藍しか居ねぇだろうが!とブチ切れたい欲を抑えつつ、まぁ確かにリンドウもミズキもリコも受け気質だよなぁ。なんて受け入れてしまう。
ま。いつか藍の可愛さに気づくか!
「藍~!オーダーおねがーい!」
「はいはーい!」
ぱたぱたと元気よくお客さんの元へ駆け寄ってくる藍。もうすぐでお客さんの席に着く…という所で藍はつるりと足を滑らせてしまった。
「おわっ!?」
転けてしまう!可愛い藍が転けてしまう!パニックになった早希はガタリッ!と音を立てて立ち上がったが、そこに救世主が現れた。
倒れてしまう藍をその身で受け止める、大柄の男…。
「…大丈夫か、俺の愛おしい藍」
ホールにまた氷河期が訪れた。配膳していたリンドウがあんぐりと口を開けながら持っていた料理を落とし、早希は心臓を押さえながら静かに悶絶した。尊すぎる!
「きっっっっっしょ!!!!?」
だが、とても悲しい事に藍が発した言葉は『きっしょ』であった。
営業時間も終了の時を迎え、スターレスは閉店作業に入る。未だに信じられないのかリンドウはわなわなと小刻みに震えながらテーブルを拭いていた。
「リンドウさん、大丈夫ですか?」
「…………け、ケイは…藍の事を、どう思っているのだろうか…その…信じられなくて…あれは、僕だけが見た幻なのかもしれません…でも…」
「尊いですよね」
「…え、」
「藍さん可愛いですから。ケイさんもようやくわかってくれたか、って感じです」
「………え…?」
恐ろしいものを見るかのような目で見つめてくるリンドウ。それほどまで信じられないのだろうか。
「……いずれリンドウさんもわかりますよ。藍さんってそれだけ魅力的なんです」
「っ…!」
それから、あまりにも気になりすぎて夜眠れなくなってきたリンドウは藍の〖魅力〗について知るために調査を始めたのだが…それはまた別の話。
- Re: 欲満たすだけ 〖あんスタ・ブラスタのみ〗 ( No.2 )
- 日時: 2022/09/30 18:14
- 名前: 自給自足ちゃん (ID: EuYCLUIf)
んっ!?!?
〖オリジナルで〗全年齢対象のみってどゆこと、!?!?
二次創作だめってことですか、????
ごめんなさいよくわかってなくて、おおおおおどどどどうしたらええの!!!?ー??
- Re: 欲満たすだけ 〖あんスタ・ブラスタのみ〗 ( No.3 )
- 日時: 2022/09/30 23:49
- 名前: 自給自足ちゃん (ID: EuYCLUIf)
〖おかしな客も来るもんだ!前半〗藍、ミズキ受け(モブ藍、モブミズ?)
「最近、男性客も増えましたよね」
早希のその言葉に本の世界を旅していた銀星は、現実へと戻ってきた。確かに、ここ最近男性客が増えてきたような気がする。だが、中には妙な客も居て、ケイに相談すると『早希を狙っている連中かもしれないから警戒しろ』との事。…ああ、うん。わかった。そんな歯切れの悪い返答をしたのには理由があった。
その妙な客というのが早希に対してではなく、1部のキャストに対して、である。そのキャストとは、藍とミズキの事だ。初めは吉野の事もいやらしい目で見つめていたが、何故最近は興味なし。なんなんだこいつ、と思いつつ働いてもう1ヶ月は経った。
「銀星、今日シフトでしょ?一緒に行こう」
「あ、ああ…。……その、吉野…変な客から狙われなくなった理由って、なんなんだ?」
「…………はい?」
しまった。頭の悪い質問の仕方だった。
「いや、なんでもない。」
開店準備をしながら、考える事は妙な客の事。少し前に尊敬しているケイが藍に対して『可愛い』だとか『愛らしい』だとか言い放ってスターレス中が唖然としていたが…やはり、男性にしては藍は可愛い方なのだろうか。
まぁ確かに、幼い顔つきをしていると言えばしているのだが。はっきりいって狂犬ってイメージしかない。普段は人懐っこい中型犬なのに、突然狂犬になる…そんな感じ。
ああでも、客に見せるのは人懐っこい中型犬、だから可愛いと思ってしまう人もいるのかも。
「そろそろオープンするよ」
「え、あ、お、おう」
切り替えないとまずい。さっきからボーッとしている。お客様の前で心ここに在らず、なんて状態になったら失礼だ。
深くゆっくりと深呼吸をしてから、銀星は客を出迎える準備を始めた。
「いらっしゃいま……」
妙な客がこの状況で入ってきやがった。
銀星の頭の中には藍だらけになり、最早パニック寸前である。ぎこちない動きで妙な客を席に案内した。
しかし、今日は男性ばかりだな…。
「なぁ、吉野。今日男性客ばっかりだな」
「あ、やっぱり聞いてなかったんですね」
「えっ」
「今日はこちらの団体様方の貸切状態なんですよ」
「貸切!?」
「VIP様だからね。絶対に粗相のないように!」
貸切にするなんて、いったいいくら払ったんだ…?
募る疑問はさておき、とにかくオーダーを取りに行かなければ。気を取り直して近くの席へオーダーを取りに行った。
「なぁ、藍ちゃんはいねぇのか」
「藍は……あれ、シフト入ってたかな…」
「ミーちゃんの姿も見えないな」
「……ミーちゃん…?」
「ああ、ミズキちゃんのことだよ」
思わず吹き出して笑いそうになるのを必死に抑えた。いや、あのミズキのことをミーちゃん呼びはやべぇよ
思わず笑ってしまいそうになる口を何とかするために唇を噛んでいるが、笑ってはいけないとわかればわかるほど笑いたくて仕方なくなる。誰か助けてくれ!
「あーごめーんぎんせー!シフトあったの忘れてたー!」
「らw藍!フッw」
「え、キモ。なんで笑ってんの」
「すまん、代わりに…w……オーダーとってくれ!!!!!」
銀星は笑い声だけは押し殺して満面の笑みでバクステへ走った。バクステに到着した瞬間、口から大爆笑がようやくか、というように惜しみなく出てくる。腹を抱えながら1人で大爆笑をしていると、その声に不思議に思ったのか数名が銀星の元へやって来た。
「おい。てめぇ何1人で笑ってんだよ」
「ミズキッハァアッwwwwwww」
ミズキを見た瞬間『ミーちゃん』をまた思い出して銀星はついに床にひれ伏した。床を叩きながら、ついには涙まで零しつつ大爆笑する銀星を『ついに頭がイカれたのでは?』と相談するミズキ達。
経緯説明をしたいけれど、笑いが止まらない銀星はひたすら床を叩きながら笑った。
一方その頃ホールでは
「藍ちゃんのその可愛いおてて、触ってもいい?」
「いいよー!っていうか俺って手も可愛い?」
「うん。頭のてっぺんから足の裏まで可愛いよ。全部可愛い」
「え!ほんと!?やったー!!俺可愛いんや!もっと褒めてー!」
褒めれば無邪気に喜んでくれる。可愛いオブ可愛い。中型犬?最早小型犬だ。しっぽを振りながらぴょんぴょん跳ねているようでとにかく可愛い。めちゃくちゃ可愛い。
それをこっそりとメモする1人の男…。
「あの、リンドウ。何をメモしているの?」
「………藍の事をメモしているんです。どうして、ケイはあそこまで藍の事を好いているのだろうと思って。早希さんならまだしも。何故藍なのか…。」
「確かに、どうして藍が好きなんだろう…?」
「わかってしまったんです、僕」
「え、」
「ケイは恐らく、俗に言う『ショタコン』というものなのかもしれません」
「リンドウ、最近ちゃんと寝てる?」
「ええ。夜通し考えていますよ」
「今日はもう帰ってゆっくりして方がいいんじゃ…」
「まだ………まだだ…!!謎を時明かさないと、もやもやして眠れないんです…」
リンドウを寝させてあげないととんでもない思考をしそうだと焦った吉野はリンドウの腕を掴んでバクステへと移動した。
何故か1人大爆笑する銀星を横目にチラリとみて、事務室へ行き、リンドウをソファの上に寝かせる。
「ほら、リンドウ。僕が代わりに藍の調査をするから、寝てて。起きた時に、真相を突き詰めておくから」
「吉野………ありが……と……ご…」
ものの秒で寝た。相当寝ていなかったのだろう。事務室から出ると、今度は銀星だけではなく銀星の周りにいたミズキ、リコ、晶、鷹見、クー、カスミ、運営までもが大爆笑をしていた。
何があったのかはわからないが、とにかく仕事を頑張らなくっちゃ!
- Re: 欲満たすだけ 〖あんスタ・ブラスタのみ〗 ( No.4 )
- 日時: 2022/10/01 07:58
- 名前: 自給自足ちゃん (ID: EuYCLUIf)
〖おかしな客も来るもんだ!後半〗モブ藍 モブミズ?
ホールへ戻ると、数人の男が藍に酒を進めていた。嫌な雰囲気である、と悟った藍は頑なに拒否をしていたが、周りのノリは飲み会のそれである。
「藍ちゃんのちょっとイイトコ見てみたい!それイッキ!イッキ!イッキ!」
客が全員コールに参加して、流石の藍も『飲まなければいけない雰囲気』に混乱していた。今日の公演はチームC。仕事が終わったら閉店作業して帰るだけ…なら、飲んだ方が良いのかもしれない?
「んー。しゃーなしや!飲むぞーー!!」
酒の入ったジョッキを手に取り、ごくごくと豪快に飲み干していく藍。そこまでは良かったのだが。飲んでも飲んでも新しく注がれて、終わりが見えない。流石の藍もだんだんふらふらし始めて、吉野は止めに入った。
「あ、あの!これ以上は危険です」
「大丈夫大丈夫!藍ちゃん、まだいけるよね?男なら飲めるよね?普通?」
「の、飲めるわ!バカにすんなよ!」
「藍、もうだめだよ。急性アルコール中毒になっちゃう。男なら、って言葉で藍を惑わすのやめてください。」
「吉野ちゃんって気弱な子だと思ってたんだけど、結構強いよね。じゃあ藍ちゃんのかわりに飲んでよ!ほらイッキ!イッキ!お兄ちゃんの底力見せてみろ!」
「……………っ……」
「お?なんだ酒飲んでんのかよ?」
「ミズキ…!」
「よっしゃ!オレが飲んでやるぜー!」
ミズキがそう言うと場は盛り上がった。1杯、2杯、3杯…とどんどんミズキは酒を飲み干していく。吉野が何度止めも効果はなく、ミズキは周りの煽てに調子付いて更に飲むスピードを速めた。
「あれ?ミーちゃん飲めないの?まだ半分以上残ってるよ?」
「ミズキちゃん飲んでなくない?WOW WOW」
「うるっ…せーな!!!」
「飲まなきゃ男が廃るぞミズキ!それイッキ!イッキ!」
底知れぬ悪意を感じる。酔わせてしまいたいという悪意が。藍が心配になった吉野は一旦ミズキから離れた。
やはりだ。酔っ払って意識が朦朧としている藍の身体をべたべたと触る男達が目に入り、吉野は空のジョッキを床に叩きつけた。
「なんて酷い事するんですか!酒飲ませて酔わせて触りたい!?そんな劣情抱いてキャストに触りたい!?」
めちゃくちゃリズム感が良いその言葉に、場は一瞬静まり返ったかと思うと突然ホールにボイスパーカッションが流れた。
「Yo!Yo!!Yo!!!Yo!!!!酒を飲め、強制コールは懲り懲り!見てて吐き気がするんだよこのノリ!藍もミズキもまだまだクソガキ!ガキに手を出す犯罪者こどおじ!大学生の飲み会じゃねぇぞコラ!一線越えたらテメ容赦しねぇオラ!!飲ませて酔わせてどうする気だった?今すぐに理由を言えホラ!!!テメーらのやってる事は強制わいせつ!!わかったかこの童貞クソカス!!!!!」
静まり返るホール。ああ…やっちゃった…と吉野はどうしようかと拳を握りしめた時だ。どこからか拍手が聞こえてきた。拍手が聞こえて来た方を見る。ヒースだ。マイクを持っているし、おそらくあのボイスパーカッションはヒースによるもの。ヒースの拍手に続くようにして拍手していく客が増え、数秒後には大喝采が起きていた。
「吉野ちゃん、…ううん。藍ちゃん、ミーちゃんごめんなさい。俺達、最低だった…ゴミ以下だったよ…本当にごめんなさい」
「あ、あの…ごめんなさい、僕…!酷い事を歌に乗せて…ごめんなさい!」
「いや、いいんだよ。吉野。」
「ヒース…!」
「正直、ラップの腕前は低いけど、言いたい事を歌にするのって、楽しいし、すっきりするでしょ?」
「……うん、凄く心がスッキリした」
「…良かった」
その日以来、ラップに目覚めた男性客が増えた。
- Re: 欲満たすだけ 〖あんスタ・ブラスタのみ〗 ( No.5 )
- 日時: 2022/10/01 08:44
- 名前: 自給自足ちゃん (ID: EuYCLUIf)
〖オフ会〗 クロスオーバー (ジュンくんが同人作家やってます)
BLにハマった理由が、早希には会った。そう、たまたま読んだ同人誌が神作品だったからである。それをネットの友人に見せると、そのネットの友人の知り合いが実はその作者だった事が発覚し、なんやかんやあってスターレスに行きたい、との申し出があり、スターレスでオフ会する事となった。
駅前で待っていると、2人の男女がこちらへ歩いてくる。
「えっと、どすこいわっしょい花畑さんですか?」
「あ、そうです!」
「私、ふんどしぱーりない二世です!こっちがジェジョン先生」
「………え?Edenの、漣ジュンくん…?」
「あ、はい…実はオレ、腐男子って奴なんすよね」
「そうなんですか!?!?ハァ、ハァ…!ちなみに好きな人というか、その、気になる人は…」
「……Valkyrieの斎宮先輩っすね。あのツンデレな所が可愛くてしかたねぇんすよぉ」
クゥゥッ!!オフ会最高!
一応本命を教えあって3人でスターレスへと向かった。今日はケイに頼み込んで、2人をバクステへ入れてもいいという許可を勝ち取り、裏口からバクステへ入る。入ってすぐに推しカプが目の前に居て早希は心臓を押さえた。
ケイに何か駄々を捏ねている藍。可愛い。
「なーなー!いいやろー?可愛い藍ちゃんからのお願いやんかー」
「…良いだろう。」
「わーい!やった!」
何をするのだろう?と思いながら見ていると、ケイは藍を持ち上げたかと思うと真顔で『高い高ーい。』と言った。
「おお~!あ、ねぇちゃんや!」
「…早希か。今日も来てくれたのだな。相変わらずかわ………今日も藍は愛らしい」
「……やっぱケイさ、それ、言わされてるやろ」
「………本心だが。」
「嘘や。ねぇちゃんがいない時に言ったことないやろー」
「囁いて欲しいのか?…2人だけの時に」
「え、キモ…」
2人のやり取りを見て『ンッ!!』と悶絶するあんずとジュン。やはり、同胞ならばこの尊さがわかるようだなァ!
ジュンは忘れないように、とスケッチブックに早描きした。
「そーいえば、その人たちがねぇちゃんの知り合い?あ!この人知ってる!アイドルやろ!ええなー!俺もキラキラのアイドルになりたいわー!テレビとかに映って、全世界に俺の可愛さ広めたい!」
「知ってくれてるんすね、ありがとうございます。所でお2人は付き合ってるんすか?馴れ初めは?」
「ほらー!ケイがきっしょい発言するから間違われたやろ!付き合ってない!」
「付き合っている。」
「ねぇちゃん、ケイに何したの?」
「BLを少々」
「……………マジのやつ?これ…」
藍はケイから距離を取る。それでもケイは無表情で全く感情が読み取れない。本気なのか本気じゃないのか、よくわからない。
そうだ。ヒースに会えばわかるのでは?
「えっと、今日はチームBがレッスンしてるんですっけ?」
「うん!でも、もうお昼時やし休憩中!今金剛が飯作ってくれてる!ねぇちゃん達も食べるやろ?」
「え、いいんですか?」
「いいよー!金剛の料理美味しいから!」
「ケイさんも一緒に食べましょう!」
「ああ。君の誘いならば共にしよう」
客人が来ている、という事でホールで食事を摂ることにした。あんずがアイドルのプロデューサーという事を聞いて、ミズキは以前から気になっていたという晃牙についての話をあんずに投げかけた。晃牙もミズキも狂犬というより、わんこなんだよな…と思いながらにまにましているあんず。顔は可愛いのになんかキモイな、と薄ら思うミズキ。
と、いけないいけない。ケイの藍への思いが本気なのか冗談なのかを知りたいんだった。
「ケイさんの膝の上に藍さん乗ったら可愛いと思うんですよね」
「ねぇちゃんいきなりなんなの…」
「そうか。…愛おしい藍、こちらへおいで」
「キモ…」
「藍、こっちおいで。絶対あの変態に近づくなよ」
リコが藍の腕を引っ張ってできるだけケイから遠ざけようとする。なんかこういう所見ると、リコって意外とお母さん感あるなぁ。なんて早希は思いながらニマニマし始めた。
あんずもジュンもその絵面に同じ思いを馳せているのだろう。流石は同胞。わかってるじゃないか。
「……ケイ、本気の色が混じり始めてる。正気を保って。」
「…早希、君はまだ見ていたいか。」
「あっ、スーッ…えと、」
「……おい、早希。ケイがおかしくなった理由、お前じゃねぇだろうな」
「な、なん、なんの事かちょっと」
「小鳥ちゃんさ、もしかして…そういうの好きなの?」
「ひ、ひぃぃぃ…………」
「負けないで早希さん!!BLが好きで何が悪いの!?私なんてほとんどのアイドルに腐女子だってバレてて開き直ってるのに!」
「オレなんて自給自足のためにジュン宗描いて月永先輩にES中で『これ漣が描いてたー!わはは!!』って公開処刑されてんすから!」
想像以上に2人やばかった。なら、私も…公開処刑されよっかな。私だけ無事なんて、だめだよね。だって、私達は同胞なんだもん。
「ケイさんと藍さんは結婚すればいいと思ってます」
「ねぇちゃん、!?!?!?!?」
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