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- 第二話 怪盗と警察 【にじEN 創作BL】
- 日時: 2023/09/03 22:56
- 名前: ななし@a (ID: ThfYoslj)
3:00
怪盗が現れても、一切の痕跡を残さないため、決して捕まえることができない。
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数日前、アルバーンは事前に警察の"VSF"という名の部隊に予告状を送っていた。
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三日後、○○宝石店に
レッドダイヤモンドを取りに行く。
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簡素だが、予告状というのには間違いはなかった。
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僕は今、○○宝石店のダクトの中にいる。
レッドダイヤモンドを中心に、VSFの部隊がずらりと並んでいるのが分かる。
僕は姿を隠し、レッドダイヤモンドを目に見えない速さで取った。
だが今回は前回のようにはうまくいかない。
警報が鳴ったんだ。
アルバーンはとっさの判断で煙球を投げ、身を隠す。
VSFの部隊が困惑している隙に、アルバーンは高いビルに挟まれている路地裏に来ていた。
捕まらなかっただけ幸いだが、この路地裏は一直線になっていて、身を隠す場所がない。
そんな中、アルバーンの近くで足音がした。
コツコツコツ
VSFだ。
コツコツコツコツ
アルバーンは足音が近づく音に気付いていたが、逃げなかった。
アルバーンは諦めていた。
だが、近づいてきたVSFの隊員には見覚えがあった。
黄金色の髪、藤色の瞳。
夢に出てきたあの"彼"と全く同じ見た目をした隊員だった。
隊員は僕にまだ気が付いていないまま、力強い声で、こう言った。
???: 「VSFだ!!!!!」
僕は怖くなったが、隊員は僕を見つけてしまった。
近づいてきて、僕の目の前に立った。
僕はギュッと目を瞑った。
撃たれない?
そう思ったら、聞こえてきたのは銃声なんかじゃなく、凄く甘い声だった。
「アルバーン?」