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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 第三話 怪盗と警察 【にじEN 創作BL】
- 日時: 2023/09/03 23:02
- 名前: ななし@a (ID: ThfYoslj)
僕は思わず、
「え?」
と声を出してしまった。
僕はハッとした。
今のうちに逃げられるんじゃないかと。僕に追いつけないんじゃないかと。
僕は動こうとしたが、動けなかった。
ポタッ
僕は驚いた。
雨かと思ったんだ。
けど違った。
雨だと思った音、
それは
"彼"の涙だった。
僕は困惑した。
何度も「え?え?」と声に出してしまうほど。
僕は堪らなくなって、
「大丈夫?、」と声を掛けた
そうすると"彼"は泣き止んでこう言った。
「アルバーン、俺のことを覚えてるかい?」
彼は本当にそう言ったのだろうか、とも思ったが、
僕は深呼吸をしてこう言った。
「うん」と。
これ以上はないくらい元気に答えた、つもりだ。
彼は安心したのだろうか、安堵したような顔を浮かべて、
「よかったぁ」
と小さな声で言ったんだ。
けど少しおかしいと思うところがあったんだ。
なぜ彼は僕の名前を知っているんだ?と。
僕は彼の名前を知らない。
しかも夢の中で出てきたくらいで、彼との面識はほぼないんだ。
僕は聞いてみることにした。
落ち着いて。勇気を出して。
「ねぇ、君は誰なんだ?」
彼は少し悲しげな表情でこう言った。
「俺の名前はSonny Brisko だ」
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