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好きの二文字が言えたなら
日時: 2025/01/22 21:31
名前: なちゅ (ID: rfy7IlR/)

※百合です。
登場人物
泉崎 咲(いずみざき さく)
秋村 凛華(あきむら りんか)
咲目線です。

Re: 約束はこの恋が実るまで ( No.2 )
日時: 2025/03/21 21:53
名前: なちゅ (ID: LGYhX5hV)

※続き?みたいな感じです。
凛華視点
窓の外では風が木々を揺らしている。
今日は修学旅行。一日のレクレーションが終わり、ホテルで寝る準備をしている所だ。
「ふーー、終わりっと」
布団をしき終わり、安心していると、ガラッと大きな音がして友人達が顔を出した。
「やっほー!凛華!」
「何しに来たの…」
はぁーーとため息をつくと、聞き覚えのある声がした。
「凛華!」
友人達の後ろから飛び出して来たのは咲だった。
「なんで…」
「いやー、会いたくなっちゃって!」
可愛くにこりと笑われ、言い返せなくなっていると、
「ねぇ、せっかく来たんだからゲームでもしない?」
「いいね!何する?」
という陽気な声が聞こえてきた。
「ちょっと…」
「そりゃー、修学旅行といえば〝王様ゲーム〟でしょ!」

それから話はどんどん進んでしまい、私達もやることになってしまった。
「じゃあ、いくよ!王様だーれだ!」
引くと王様ではなく、7という数字が見えた。
「あたしだ!じゃあ~
5番と7番がポッキーゲーム!」
7と言われ、固まってしまう。はぁー、これだからゲームは……
「あっ!5番咲だね。」
「7番は?」
勢いよく手をあげてしまった。
「よし!二人はポッキーゲーム!」
「え!は?うそ?」
咲はまだ状況を飲み込めていないようだ。
だが、そんな事は気にせず向かい合わされた。
はぁ、仕方ない。ここまで来たなら……
ばっとポッキーを出してくわえ咲に差し出す。
「え。凛華?」
「いいから早く」
私の真剣な眼差しに気づいたのか、咲もゆっくり顔を近づけてきた。
あと数ミリでポッキーをくわえそうなところで、咲がばっと立ち上がった。
「ごめん……できない!」
そう叫び、部屋を出ていってしまった。
みんなぽかんとしてしまい、しばらく沈黙が続く。
「ちょっと私行ってくるね。」
といい、部屋を出た。
咲を探して、うろうろしていると、鼻をすする音が聞こえてきた。聞こえる方へ行くと、廊下の隅っこに咲がしゃがんでいた。
「咲?大丈夫?」
「!、凛華……」
涙目でこっちを見る咲に心が痛む。申し訳ない事をしてしまった。謝らなきゃ……
「ごめんね。咲の意見も聞かずに……」
「違う……。もう少しで、もう少しで凛華とキスできたのに…。」
「え?」
少し顔を赤くする咲にドキッとしてしまう。
可愛いな
「あたしが恥ずかしがったから……」
なるほど、そういうことね。だったら…
ゆっくり顔を咲に近づけ、おでこにキスをする。
「え…凛華?」
「ここにするのはもう少したってからね。約束」
指を唇におき、にこりと笑いかけた。
まだ、この恋は終わりそうにない。

Re: 好きの二文字が言えたなら ( No.3 )
日時: 2025/07/12 19:00
名前: 恋愛女王りのん (ID: R9wydAGD)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

面白い小説でした!
私も恋愛小説書いてるんですけど、めっちゃ参考になりました!!
改行とかもしてあって読みやすかったです。
私は初心者で小説書くの始めたばっかなので、わかりませんが小説家に向いていると思います!
仲良くしましょう!!

Re: 好きの二文字が言えたなら ( No.4 )
日時: 2025/07/18 22:25
名前: なちゅ (ID: RnONI8ST)

恋愛女王りのんさんへ
ありがとうございます!そう言っていただけて
光栄です。
こちらこそよろしくお願いします!

Re: 好きの二文字が言えたなら ( No.5 )
日時: 2025/07/19 19:21
名前: なちゅ (ID: RnONI8ST)

今回は咲と違う子のストーリーです。
たぶんバドエン(?)です。
登場人物 泉崎 咲(いずみざき さく)
奥村 美羽(おくむら みう)
美羽視点


咲は私の友達だ。
毎日話して、同じ漫画を読んで、下らないことで笑って。
それだけで十分だと思っていた。
でも、ある日気づいた。いや、気づいてしまった。私咲のことが「好き」なんだと。
友達としてじゃなくて、もっと近くにいたいと思ってしまっている自分がいることに。

最初はよく自分でもこの気持ちのことがわからなかった。咲が誰かと楽しそうに話しているだけで心がもやっとする。
「どうして私じゃないんだろう」
そう思ってしまう自分が怖かった。
でも、この思いはしまっておかなければ。
だって、咲には好きな人がいるから。
最初から分かっていた。小学校から好きって笑いながら話していた。
どうせ届かないって分かっていているのに、それでも離れたくないって思ってしまう。願ってしまう。
この気持ちは誰にも言わない。
壊さないために、〝友達〟を。

そんな思いを知らずに、咲は私に笑いかける。
「ねぇ美羽は今度の夏祭り一緒に行く人決めた?」
本当は一緒に行きたかった。でも私は
「うん。別のクラスの友達と行くよ。」
離れることを選んだ。


夏祭り当日
色とりどりの提灯と屋台の明かりが揺れる中、私は一人で歩いていた。
行くとは言ってしまったので仕方なく一人で来たのだ。
(もう帰ろうかな…)
そう思ったとき、背後から声をかけられた。
「あれ、美羽じゃん!一人?」
驚いて振り向くと、咲が大きく手をふっていた。
「や、やっほー咲。実は迷子になっちゃって…」
また嘘をついてしまった。
「まじ!?じつは私もなんだよねー。」
そう笑う咲を見ると心が軽くなるのが分かった。
二人で屋台を周りながら友達を探した。(咲の)
笑いあい、軽く話ながら歩いていると、そのうち人混みに押されて気づけば少し離れていた。
「また迷子になりそうだねー。よし!」
咲の手が私の手をつかむ。
「え……!?」
「離れないように手繋ごう。」
突然のことに驚く私に気づかず咲に引っ張られる。
「ありがと」
うわずった声で言うと咲はにっこり笑う。
「別にいいよ。友達だし。」
その言葉が頭の中で反響する。
「友達だし」
その言葉にはどこか優しさが込められていて、それがまた胸をしめつける。
でも今だけでも、私は強く手を握り返した。

しばらくして、咲の友達であり、好きな人である凛華ちゃんに合流し、もうお別れだ。
歩いていく、二人の背中をみていると咲の楽しそうな顔が見える。
二人が手を繋ぐ。その姿はあの時とは違う。
〝友達〟ではない、〝恋人〟のようだった。
「やっぱり幸せそうだな」
それでも咲の幸せを願っている。
悲しけれど、あのぬくもりだけは絶対に忘れない。
私があの手を握ることはもうできないのだから。

Re: 好きの二文字が言えたなら ( No.6 )
日時: 2025/12/08 20:00
名前: なちゅ (ID: 4YeKJkUh)

登場人物
泉崎 咲(いずみざき さく)
秋村 凛華(あきむら りんか)
青海 怜(あおうみ れい)


最近凛華に避けられている気がする。
私が話しかけるといつもは、のってくれるのに近頃、言葉にも少し距離を感じる。
教室で頭を抱えていると、廊下から黄色声援が聞こえてきた。
(もしかして……)
廊下には女子の集団がおり、その中心に背の高い人物が見える。
青海怜。最近東京から引っ越してきた転校生。
黒く綺麗に整ったショートの髪に、白い肌。ハーフだからか外国の血を感じる碧い目。あれで頭も良くて、運動もできるのだからモテないはずがない。だが、あの子女の子なのだ。聞いた時は驚いたが、良く見ると動作などに女の子が出ている。
普通であればそんな人気者の彼女に、私が注目することはないのだが、一つ問題がある。

彼女が凛華と幼なじみなのだ。

どうやら彼女は中学の時に転校してしまい、また戻ってきたらしい。少しモヤモヤする気持ちを押さえながら廊下をチラリと見る。
すると、バチっと彼女と目があってしまった。
あわてて目をそらし、聞き耳をたてていると聞き覚えのある名前が呼ばれた。
「凛華!」
目線を教室の前のドアに向けると、彼女と凛華が楽しそうに話していた。
「最近寒くなってきたけど、大丈夫?凛華って寒暖差弱いでしょ?」
「大丈夫。ありがと。怜はいつも優しいね。」
恋人のような会話に心が痛み、教室から飛び出す。
トイレの中で立ち尽くす。
なんで?なんで?なんで……こうなっちゃったんだろう。
視界がぼやける。
私凛華に何かしちゃったかな……。私っていらない?
色んなことが頭をよぎる。

『私じゃなくてあの子の方がよかったのかな?』

私はただ泣き続けることしかできなかった。


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