BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- GL&BL短編集
- 日時: 2025/03/24 01:22
- 名前: A (ID: Yt9nQPKm)
『おいていかないで』GL
屋上から見える街が夕日の色に輝いている
ゆい「待って!なにする気なの!」
後ろから聞き馴染みの声がして振り返ってみるとゆいが居た。
れな「ゆい…私、今から飛び降りるから邪魔しないで?」
私は優しく微笑み、呟くようにゆいに言った。
ゆい「邪魔するしかないじゃん!だってあなた今泣いてるんだもん…」
れな(あれ…なんで私…)
いつの間にか私は涙を流していた。
れな「ゆいを見ると涙止まんないよ。いつも私に優しく接してくれて…ゆいとの思い出が忘れたくても忘れられない」
ゆい「…れな、お願いだからそこから動かないで。お願い」
ゆいは優しく微笑んで涙声で言った。
そんな事言われたって今日は絶対飛ぶって決めた日。わたしはゆいの方を向きながら一歩下がった。
ゆい「れな…!嫌だ、私れなが死んだら…」
ゆいは我慢していた涙を出した。夕日があたって涙が宝石のようだ。
私は自分の涙を拭き取り、微笑んで優しく言った。
”死んだら私はあなたの守護神になってやる”
それを最後に一歩後ろへ、と下がった。
一瞬しか見えなかったけどゆいが手を伸ばしながら走って私のところまで来ているのが見えた気がした、が私はそっと目を閉じた。
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れなが後ろへ下がった時、私はとっさにれなの方へ前進し、飛び降りた。
手を伸ばしたがれなには届きもせず、れなは私より先に勢いよく背中から地面に着地し、私も勢いよく着地した。」私は意識がなくなった。
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気がつくとあたりは明るくなっていた。
死ねなかった。よかった…れなも死んでないよね。
ゆい「れな…大丈夫…?」
そう言いれなのてを取ったが冷たかった。
ゆい「れ、な…そんな…どうして…」