BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 幼馴染のあいつがモテすぎる。第二話 上編
- 日時: 2025/08/31 17:43
- 名前: 恋愛女王りのん (ID: R9wydAGD)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
この物語はシリーズ化です。
第二話は上編と下編にわかれているのでどちらも読んでくださるとうれしいです。
登場人物
主人公
佐々木涼真(ささきりょうま)高校1年生。15歳。
涼真の幼馴染
姫川まりん(ひめかわまりん)高校1年生。15歳。
涼真の親友
岡田斗真 (おかだとうま) 高校1年生。15歳。
まりんの親友
河上由羅 (かわかみゆら) 高校1年生。15歳。
1 もうすぐ修学旅行
ドクドク。ドクドク。心臓の音がうるさいくらいになっている。だって、だって、好きな人と修学旅行の班が一緒だからだろぉおおおおおおおおおおおおお。先生神ってる。俺初めて先生の事見直したわ。俺は心の中で叫んでいた。
2 移動中でも楽しい
バスの中。隣をみるとまりんの横顔が見える。あ、昨日から興奮しすぎて自己紹介忘れてた。俺、佐々木涼真。高校1年生。15歳。今は1泊2日の修学旅行の真っ最中。高校1年生で修学旅行というのはまず珍しいと思う。普通は3年生だからな。まーそこはどうでもいいんでけど。まずはバスで目的地の京都に向っている途中。俺の班員は、親友の岡田斗真。俺の好きな人の姫川まりん。まりんの親友の、河上由羅。そして俺の4人だ。まじで完璧な理想の班員で、めちゃくちゃ修学旅行が楽しみで、恥ずかしいけど昨日の夜なかなか寝付けなかったぐらいだ。1ヶ月前の俺より今の俺のほうがまりんの事が好きな気がする。(くわしくは第一話をみろ)姫川まりんは俺の幼馴染でもある。バスの席は窓側がまりん、その横に俺で通路挟んで隣が斗真、その横が河上だ。車酔いをする女子2人が窓側の席になった感じ。さっきからなんだか斗真の視線が痛い。あいつもまりんの事が好きだから、隣の席が良かったんだろうな。
3 京都にやってきた
それから2時間半がたった。やっと京都についた。今からは3時間班で自由行動だ。金閣寺にいってお土産を買ってぶらぶらする予定。「みんな早く行こうぜ!」やたらに気合が入ってウキウキしてる斗真。「いこいこっ~」と河上。そして斗真と河上は歩き出した。俺も歩き出そうとしたら、隣にいるまりんが元気がないことに気づいた。「まりん。大丈夫か?」「うっうん。これくらいどうってことないよ。」
完全に気持ち悪そうだけど。俺が心配してるのに気づいたのか、まりんは言った。「まりん、元気なのが取り柄だからさっ。」そして笑った。俺には無理して笑っているように感じた。それから歩き続けること約10分。そろそろ金閣寺が見えてくるはずなんだけど。「あっー!」一歩前を歩いている河上が叫んだ。「みてみて!あれ金閣寺じゃない!?」河上の指さした方向をみんなが向くと金閣寺があった。「すげー」俺もとっさに言った。「金閣寺ってちゃんと金でできてるんだ~」そうポカンとしてるまりんに、俺は突っ込んだ。「当たり前だろ。」そうして金閣寺をみたあと、色々な神社にいって京都の街並みを楽しんだ。
4 元気がない理由
ただいまの時刻17時。旅館に着いてお風呂に入ったあとのこと。俺は我慢できなくなり、夜景が見えるテラスにまりんを呼び出した。何に我慢ができなくなったかって?それはまりんが旅館についたとたんに、元気がなくなったからだ。好きな人が笑顔じゃないのが嫌だ。ただの俺のわがままだけど。「涼真、どうしたの?」「まりん、お前なんかあっただろ。」「え~なんのことぉ~?」そうボケーっとしてるまりんに俺はいった。「とぼけるな。」「もう隠さなくてもいっか…バレちゃってるしねっ」「で、何でそんな元気ないんだよ。せっかくの修学旅行は楽しめよ。」「なんで気づいたの?まりんが元気ないこと。」突如そう言われて俺は戸惑った。なんで気づいたんだろう。まりんの事が好きだから、なんて本人の前で言えるはずがない。「…そっそれは幼馴染だからだろ。」「あっそーだよね。」そう言ったまりんは少し悲しそうだった。「まりんね何か色々考えちゃって。男の子の前で言うことじゃないと思うんだけど、好きな人がいるの。由羅も彼氏できたって言ってるし、このままだとまりんも一生できないのかなぁ~って。馬鹿だよね。なんか修学旅行中ずっと頭から離れないの。」思ってもいなかった返事に俺はまた戸惑った。「…そうか。」するとまりんは修学旅行中一番の笑顔を見せた。「あはっ何その他人目線~ちゃんと考えてよぉ~。」まりんが笑ってくれたことが嬉しくて、俺もつられて笑う。「ごめんごめん。」「なんかちょっと元気出たかもっ。」「まじ?」「うんっ。」好きな人がいるの。そうまりんのが言った言葉が頭の中でリピートされる。そうか…俺がまりんの事が好きだと同じように、まりんにも好きな人がいるのか。まりんと別れたあと俺は今日も、色々考えて寝付けない気がした。(勘弁してくれよ笑)
☆作者のコメント☆
こんにちは~!
恋愛女王りのんですっ
今回は恋愛が発展しそうな修学旅行をモチーフに書きました。
話が長くなりそうなので、上編と下編に分けてあるので、どちらも読んでくださると嬉しいです。
次回下編は上編の続きとなっておりますので、お楽しみに~!
下編でまた会いましょう!