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BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 鳥籠の中の君
- 日時: 2026/02/20 20:37
- 名前: なちゅ (ID: UcA.ozv4)
地下へ続く暗い階段に自分の足音だけが響く。
今日もあの〝約束〟を守るため、暗闇を進む。
重い扉を開けると、広い部屋の中央に彼はたたずんでいた。大きく、真っ黒な鳥籠に、それはそれは美しい白い翼を広げながら。
「……あっ!やっほーー!」
俺を見つけると、笑顔を浮かべ大きく手をふる。
その様子を見てふっと頬を緩め、彼に近づいていく。
「毎日律儀だね~。悪魔って裏切りが普通じゃないの?」
「ばか言え、それは底辺やつがやることだ。それに……あの〝約束〟は特別だからな。」
彼はその言葉を聞くと、嬉しいそうにまた微笑んだ。
「へへっ、君は面白いよねぇ。今日は何持ってきたの~?」
手をこちらに差し出し、今か今かとこちらを見る。その期待に答えるように、鳥籠の鉄格子の間から手を伸ばし、彼の前に一輪の花を置いた。
「これは……薔薇かな~?」
「あぁ、赤いのは見たことないか。」
「色自体見たことないからね。ありがと。」
彼はその花を大事に持つと、目線をこちらに戻した。
「お返し、明日でいい?」
彼はまた笑った。
「…あぁ、楽しみにしてる。」
手を伸ばせば届く距離にいるはずなのに、俺は君に触れることができない。許されない。
この鳥籠から解き放ってあげられない。
彼の笑顔が、俺の救いであり、苦しみだった。
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