BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- あの日のごめんと今日のただいま②
- 日時: 2026/02/21 11:27
- 名前: 一ノ関みるく (ID: LxaimtSa)
- プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
みゆにフラれてから、三週間。
あむは、みゆのことを見ないようにしていた。
見たら、また胸が痛くなるから。
でも、みゆは逆に、あむをよく見るようになった。
授業中も、休み時間も、帰り道も。
あむが気づくたびに、みゆは目をそらす。
(なんで…?)
わからないまま、時間だけが過ぎていった。
---
ある日の放課後。
あむが靴を履き替えていると、後ろから声がした。
「あむ…今日、帰り…」
みゆだった。
でもあむは、胸がざわついて、
走るように校門を出た。
ただ、また傷つくのが怖かった。
その日の夜、布団の中でほのは思った。
(わたし、逃げてるだけだ…)
---
次の日。
帰り道、あむが校門を出ようとしたとき——
「あむ、待って!」
みゆが走ってきた。
息が切れていて、髪が少し乱れている。
「お願い…今日こそ、話を聞いて」
あむは逃げようとしたが、みゆの目をみて思い直した。
「…わかった」
ふたりは校舎裏の静かな場所へ向かった。
夕日が差し込んで、空がオレンジと紫に混ざっている。
---
みゆは深呼吸して、ほのの前に立った。
その目は、泣きそうで、でもまっすぐだった。
「あむ、この前…フラれたとき、すごく傷ついたよね。
本当に、ごめん」
あむは小さくうなずく。
胸がちくっと痛む。
みゆは続けた。
「でもね、あの日からずっと、あむのこと考えてた。
あむが他の子と笑ってると、胸がぎゅってして…
なんでこんなに苦しいのか、わからなかった」
あむの心臓が跳ねる。
「それで気づいたの。
わたし…あむのこと、好きなんだって。
友だちじゃなくて、ちゃんと“特別”として」
あむは息をのんだ。
夕日の光が、みゆの頬を赤く染めている。
「遅くなってごめん。
でも…もしまだ、わたしの隣にいてくれるなら…
もう一回、あむど向き合いたい」
みゆはそっと手を差し出した。
震えている。
怖いのは、みゆも同じなんだとわかった。
あむはゆっくりと、その手を握った。
「…わたしも、ずっとみゆが好きだったよ。
離れてみて、もっとわかった。
みゆじゃなきゃ、だめなんだって」
みゆの目に涙が浮かぶ。
でも、それは悲しい涙じゃなかった。
「あむ…ありがとう」
指と指が絡む。
その瞬間、ふたりの距離が自然と近づいた。
「これからは、ちゃんと隣にいるね」
「うん。今度は離れないよ」
ばいばい。みゆは顔を近づけてにっこり笑った。
急にあむが泣き出してしまった。
「もうみゆと付き合えないと思ったよぉー。わぁーん」
みゆは優しくあむをなでた。
「もう離れないよ」「うん」
二人を春風が優しく包んだ。
