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複雑・ファジー小説
- Re: 奇跡と軌跡 ( No.109 )
- 日時: 2011/04/10 08:14
- 名前: ゆn ◆Jj3CntErgQ (ID: XLtAKk9M)
【喜び怒り哀しみ楽しみ】
教室に戻り、机と机の間を歩いて自分の席に俺と凪は戻ってきた。
此処に戻ってくるまでの間俺はずっと凪に「柳架ちゃん」と言われていた。
勿論昼休みな訳で、他のクラスの生徒もたくさんいた。
なのにも拘らず、大声で俺の事を“ちゃん”付けで呼びやがった。
内心、俺は腸が煮えくり返る思いをしている。
「だからさぁ、ゴメンて柳架」
顔の前あたりで手を合わせ、俺に許しを扱いている。
俺は怒ってるから無視しているが。
「仕方がないんだよ、お前が“ちゃん”付けされても全然何も言わないから、あ……っ!? え、ちょっ! 柳架やめろっ!!!」
最初は本当に謝る感じだったが、「ちゃん付けされても〜」のあたりから、御ふざけが混じっていたのに気がついた俺は、
俺の机の前に立っている凪を殴り飛ばしてやろうかと思った。
凪が怯えているのを見ると、何故か楽しくなる。
俺様何様跡○様! みたいな奴より上位に立つのは楽しい事なんだな。
とか、心の中で優越感の様なものに浸っていた。
まぁ、すぐ凪がいなくなった事に気づいて全速力で追いかけたが……。
見事に撒かされたから、今度であった時は先ず……潰そう……。
凪を追いかけていたら、問題の購買付近までたどり着いた。
そこで、見事に撒かされた。
全速力で走ってきた俺を色んな生徒が笑ってる。
その生徒男子女子含め全員にガンを飛ばしてみた。
すると、一瞬で静まり返ったため俺は嬉しくなった。
この気持ちを、凪に悟られる前に教室に戻ってるか、と思い購買の前から教室へと本日二度目の道を戻っていった。
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