「はよーざいまーっす」軽い口調で挨拶をし教室内に入っていく。先生が睨んできたが気にしない。気にしたら負けだと、思っているからだ。「おい! お前なに呑気に学校来てるんだよっ、今日だぞ? テスト返されるの……」俺の隣の席の「中山」が小声で話しかける。俺は、先生が怒っている理由を納得した。この学校のクラスは頭のいい順番。下の生徒が上に上がるほど教師に対していろんな人が尊敬の意を表明するだろう。だからだ。