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複雑・ファジー小説
- Re: 奇跡と軌跡 −少しの間オリキャラ募集します− ( No.87 )
- 日時: 2011/04/01 07:30
- 名前: ゆn ◆oJDlcFgr9g (ID: XLtAKk9M)
「な……貴方は柳架君に何を言うつもりなのかしら……ッ!」
少し声色が震えているのが判った。
きっと、凪に色々言われてきたから余慶だろう。
夜絵は、凪と俺を交互に見てる。
其れぐらい焦っているんだな……。
「何って、ナニだよ? 言われたくないの〜? おっかしいなぁ……この前は夜絵ちゃんから、頼んできたのに……」
残念そうな顔で考える振りをしている凪に、夜絵が怒鳴る。
「凪君は、私を陥れて何がしたいのかしら!? 私はタダ柳架君に興味があるだけ! 貴方にはあの時しか嫌味を言ってないじゃないの!!」
女子怒るのって怖いな……、とか思いながら俺は夜絵を見ていた。
当の夜絵は俺の考えているこ事には気づかずに、荒くなった息を整えている。
「あぁ……嫌味ねぇ……俺まだ忘れてないんだよね……♪」
気味の悪いほどの笑顔で夜絵に近づいていく凪。
俺は止めはしなかった。だって、今関わっても良い事無いだろ?
自分が面倒事に巻き込まれるのは嫌だしな。
「なっ……なによ!」
夜絵は困惑しながら怒っているが、怖がっているのは明らかだった。
だって、足が震えているし、凪が近づいた分だけ夜絵が後ろに下がって行ってる。
「何よって……なに——」
「凪、止めろ。面倒事だけは避けたいし、なにより俺は別に如何でもいいからな、興味の有無は」
凪の言葉を遮って俺は言った。
凪は立ち止まって俺の方を振り返り、俺の話を聞いていた。
全部俺が言い終わった時には、夜絵はいなかった。
きっと、凪から逃げていたんだろう。
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