複雑・ファジー小説

Re: 戦場の双子 ( No.119 )
日時: 2011/04/20 14:49
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
参照: 核融合炉に飛び込んでみたいよね、うん((

#25



「で、お前はリラの何なんだ?」


話が終わった後に、私は一つだけ問いかけた。それが、私が一番知りたかったことだから。
ここまで知っているとは、神的なヤツなのか?


『……私は…、リラの…タトゥーです』


途切れ途切れの言葉。タトゥーの竜?私はふざけるな、と言いたいのを我慢して、黙った。ふざけてなんんかいない。きっと、本当だ。


「それはどういう?」


『リラのタトゥーです。私は、リラから抜けて居ます。抜けたから、爆発はとまる…、はずだったんです』


「だった、とは?」


竜は、間を空けて、竜は言った。
静かに。


『止まらないんです。読みが甘かったんです。私は…、もうすぐ消えます。だから、貴方に託します』


私の答えを待たずに、竜は、「よろしく」といって、はにかんだ。様な気がした。