#20私は考えていた。由紀のつれてきた、リラという女の子のタトゥーのことを。あのタトゥー、どこかで見たことがある…。思い出せない。どうしても。私は、居ても立っても居られなくて、図書館へ行った。リラと由紀を城において。「龍、龍…」私が探していると、一つの本が落ちてきた。「………龍伝説?」私はなんとなく、その本を開いた。すると、その本がいきなり空気を吸い込み始めた。——なんだこの本は!?私はほんの吸引力に負けて、引きずり込まれてしまった。