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【第二章】

　　　　　　　　　　　黒　髪　の　悪　魔



「って、制御センター何処にあんのか知ってんのかよ？」
「さぁな、【SPACE】に存在する制御センターの位置は公開されてねーんだ」
なるほど、何でもやられ放題になっちまうもんな

「それと、【SPACE】のほかに『裏世界』があるって話だ」
話は一気に非現実的なものとなる

いや、もともとここは『現実逃避仮想空間』だが

「裏世界？」
「あぁ、行き方は知らねぇが、そこがセンターへの唯一の入り口だ」
なるほど、行き方は知らないんだな。もっとも重要な情報だ

「へー？それで？どうすんの？行き方知らなきゃー話にならないねー？」
今までのお返し、とばかりに問い詰める　　もっとも、俺は何も知らない


「とりあえず、一回わざと狙わせてみるか。
　そして逃げる
　帰ったところを尾行する」
なるほど、さすが天才直人君　って普通に案出すなよ！ちょっとは悩めよ！


「ほほう、それは名案だねぇ…」

「「！！」」


今のは俺じゃない…！　直人でもない…　いったい誰が…！？