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複雑・ファジー小説
- Re: 現実逃避超空間 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/17 22:15
- 名前: 風そら (ID: Tw6t19WU)
- 参照: 申し遅れました、ドイツに住んでます
第一章
【この日この時、世界は変わった】
キーンコーンカーンコーン
ありきたりなチャイムが鳴って、最後の授業が終わった
やっと学校終わったぜ!
来たよ俺のゴールデンタイム!!
HRとかどうでもいいからさっさと帰るぜ!
部活?んなもん知るか!
俺は鞄をひったくって教室を飛び出し、全力疾走で家路を走る
家はすぐそこだ
全力で走れば1分とかからない
「ただいまっ」
ろくに帰宅のあいさつもせず俺は二階への階段を駆け登る
どうせ家には誰もいない☆
俺の親はどっちも市役所に勤めてる
そうそう早くは帰らない
それより早く…
俺は引き出しにしまってあるヘルメットをとってベッドに飛び込んだ
さて……
ゆっくりとヘルメット頭にはめて、スイッチを入れた
まるで睡眠薬をのまされたかのような眠気を覚える
そうでなくても眠いというのに・・・
意識が消えうせる直前にブザーが鳴る
「ティーピーワイさんじゅうろく」
ゆっくりはっきり発音する
本人確認の暗証コード
俺は暗闇の中に吸い込まれていった
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