複雑・ファジー小説

Re: 現実逃避超空間 ( No.40 )
日時: 2011/04/06 23:51
名前: 風そら (ID: VKJ2Cvrf)
参照: ときどき…いや、しょっちゅうブラウザが勝手に「戻る」

【第三章】

      ゲ ー ム




「CSAか」
直人が言った

これだけの大音量だ、倉庫内にスピーカーがあると思って間違いない
探したところで何もならないが


『我々は、日本に政権をゆだねるよう請求しました
 が、しかし、政府はこれを承認せず、警察が我々を片づけようとしました。
 これにともない、人質の方々には素直に死んでもらいます。

 死に方は三通りあり、人質一人一人が選択できます。

    1.ショットガンによる銃殺
    2.薬剤による安楽死
    3.手榴弾による爆殺

 いずれにせよ、CSA人質管理部の担当が、人質全員に接触します。
 そのあと、担当に選択肢を聞かれますので、ご自分のお好きなものをお選びください』

「なん…だと…!!」


黙って死ねってのかこのクソッタレ!!!

ふ、ふざけんじゃねぇぞ…



『た だ し 、一部の人質の方々は生き残り、ここから出ることができます。

 死にたくない方々は、接触する担当に反抗し、制圧してください。

 もし、その場の担当を制圧することができたとしても、再び別の担当が、反抗した者に無条件で攻撃します。
 皆様は、襲いかかる担当を、次々に制圧すればいい話です。

 今日の正午から、この『ゲーム』は始まります。
 そこから72時間後、つまり三日後の正午にこの『ゲーム』が終わったとき、生き残っている人質の方々は、
 全員、解放します

 私からの説明は以上です、今から一時間の間、皆様からのご質問を受け付けます

 質問がある方は挙手してください。私が指名します。
 指名されたもの以外の質問があった場合、それにはお答えできません

 質問がある際は、挙手してください。 ではどうぞ——


 ID番号547892、鈴木孝様、ご質問をどうぞ』


唖然としていると美佳がパソコンを取り出し、何かを打ち込み始めた


「何してんの?」
「ちょっと黙ってて」





一時間後——





『時間となりました、以上で質問の受付は終了させていただきます

 『ゲーム』開始30分前になりましたら、再度放送を流します。
 それではまた後程』





それで放送は終わった