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複雑・ファジー小説
- Re: Stardust・Emperor【感想求めます】 ( No.14 )
- 日時: 2011/04/12 21:52
- 名前: ミズキ ◆vVjF/hT94A (ID: cEkdi/08)
・・・・・・・・・
私は食事をしている。
・・・ディアと。
相手が無愛想だと、やはり盛り上がりというところにかける。
私が「おいしい?」などと聞いても、
「うん」
それだけで済ませてしまう。
だから、今は無言。
むしろしゃべってた方が浮いてしまう気がしてならない。
だから、先ほどの出来事を思い返してみた。
ディアは土煙の中でも視界に不自由がなかったのはなぜか?
ディアは一瞬でヒデイルとやらを2回も切れたのはなぜか?
そして、なぜまた私の目の前に現れたのか?
私は思いきって聞いてみることにした。
「ねぇ・・・ディア。聞きたいことがあるんだけどいい?」
ディアは私に見向きもせずに
「答えられるやつなら」
と答えた。
でも、一応OKをもらった・・・・・・
と考えるべきか。
私は先ほどの疑問をいっぺんに聞いた。
だが、
「悪いが、その中で答えることが出来る答えは1つだ」
正直意外だった。
「1つでもいいの! 教えて!」
「最後の質問だけだ。前にも言ったがなんとなくだ」
・・・・・・・・・・・・
期待した私がバカだった。
「まぁ、いいわ。じゃあお願いがあるの」
ディアは顔をこっちに向けた。
私はとんでもないことを提案した。
「あなたに着いてっていい?」
案の定ディアは戸惑った顔になった。
「からかうな」
「からかってない!」
私はテーブルを両手のひらで叩き、立ち上がった。
「ディアと行けば何かある気がする! それに・・・1人は・・・イヤだよ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2人の間に空白の時間が流れる。
そして長い空白の後、ディアが、
「勝手にしろ」
と、短くすませた。
これもOKと考えてもいいのか?
いや、OKととらえよう。
「ありがとう!」
私は満面の笑みになった。
「・・・・・・俺は何もしてないが」
ふふふ、
相変わらず無愛想だ。
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