複雑・ファジー小説

Re: Stardust・Emperor【感想求めます】 ( No.19 )
日時: 2011/04/15 20:32
名前: ミズキ ◆vVjF/hT94A (ID: HFyTdTQr)


「ねぇ、ディア。どこへ向かってるの?」

私達は今、先ほどまでいた町の外れの森を歩いていた。

目的地は知らない。

私はディアにただ、着いていっているだけ。
ディアは何も私に教えてくれない。
多分、私の事を信用してないのだ。

これもやはり根拠はないが・・・


しばらく歩き、疲れたと感じ始めたとき、ディアは急に足を止めた。

「どうしたのディ・・・」
「静かにしろ!」
私の口はディアの手によって塞がれてしまった。

すると、なんの予告もなく私を森の茂みの中に突き飛ばした!


すると、茂みが揺れた音そせいか、すぐにディアと同じくらいの年頃に見える青年が現れた。

「ディア・・・ついに見つけたぞ!」
ディアとこの青年は知り合いのようだ。
だが、親しいようには絶対見えない。

なぜなら、青年はディアに剣を向けた。
だが、驚いたのは剣を向けたことだけじゃない。

私はその青年から目を離していないはずなのに、その青年が剣を抜く瞬間を見ることが出来なかった・・・

それだけ速く抜いたのか・・・?


そして、私がまばたきをした瞬間に、青年の姿が消えた。

キィン!

金属と金属がぶつかる音がした。


気づくと青年はディアに抜いた剣で切りつけていた。

ディアはレイピアでそれを受け止めていたが、剣のサイズは明らかに青年の方が大きい!

このまま切り合いになったらディアのレイピアがもたないはずだ・・・


「グリケン! 一体なんのつもりだ!」
ディアがつばぜり合いになったときに問う!

「んなこと説明する必要があるか?」
ディアがグリケンと呼んだ青年は剣を横にふり、ディアを吹っ飛ばした!

ディアをはそのまま後方へ飛ばされ、大木にぶつかった!

「ディア!」
私はたまらず茂みの外に出た!

そのまま、ディアの方へ駆け寄ったが、グリケンが進路を塞ぐ。

「お前、ディアの仲間か?」
「だったら何?」
多分今の私の顔は誰が見ても不機嫌に思うだろう。

「だったらお前を先に始末してやろう。あの不穏分子と一緒にな!」
グリケンはニヤリと不適に笑った。


そして、殴りかかろうとしたが・・・

「うそ・・・」
私の体が宙に浮いていた。


私の下ではグリケンが何かを投げた後のような体制でだった。

・・・強い!

だけど・・・!

私はそのまま、地面に叩きつけられた。
どこかに怪我はないかと体を見た。
右腕が大きく切れている・・・


血が出た腕を、グリケンに向かって振った!
言うまでもなく腕が痛む・・・


グリケンは何が起きるか全くわからず体中あちこちに血がついていた。

私は左手の指を鳴らした!

そして、
グリケンの全身が爆発した!

爆発の煙が辺りを立ち込める・・・


・・・倒したか?