複雑・ファジー小説

Re: ムウは二人いる。  ( No.113 )
日時: 2011/06/19 13:42
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)
参照: だーれを監禁になるのかな?

ピーピーピー
「俺をどうするんだ!」
「そうだ!私だって!何なんだ」
とある所に、女の子二人がいた。いや、閉じ込められていた。
「くっくっく」
その隣では男が笑っていた。
「なんだよ、『くっくっく』って、漫画かよ!」
「うるせえ餓鬼だ。ん?お前の名は?いや、小説カキコ内での名は?」
男ににじみ寄られる、二人の子供。
が。
「言うか」
「べー」
恐くないのか?と思うほどの二人。
「なんだと!?じゃ、ムウという奴を殺すか?」
その名を聞いたとたん、二人は真っ青になる。
「な、どこでそれを」
「なぜムウさんを殺す!」
「なら、名前を言う事だな」
少し間が空く。そして、
「…わかったよ。俺は玖龍」
「え!あなたは玖龍さんだったの?」
「うん」
「そう…私は、ゆかむらさき」
そう、監禁されていたのはこの二人だった。
「ふん、子供の分際でムウを助けようとするからこうなるんだぞ」
玖龍「子供っていうな!」
ゆかむらさき「く、玖龍さん、今は抵抗しない方が…」
慌てて、ゆかむらさきは玖龍を抑える。
○○「ふむ、大変だな、カマキリよ」
突然、声が聞こえる。
玖龍「カマキリ?」
「俺のハンドルネームだ」
犯人はご丁寧にも、自分のハンドルネームを教えてくれたらしい。
カマキリ「姫、大丈夫なのですか?此処に来て」
○○「大丈夫なわけ無いやろうや!カマキリ」
ゆかむらさき「ん?大阪弁?」
○○「あ〜、つい、突込みの癖がぁ!」
姫は、二人の目の前に出てきた。
玖龍・ゆかむらさき「「ん??子供」」
そう、子供だった。二人と同じぐらいの子供だった。
ゆきりん「私はゆきりん、本名やないよ」
カマキリ「姫!お姿を見せてはならないと!」
ゆきりん「煩い」
ゆきりんはカマキリを睨みつける。こ、恐い、子供のくせに…
玖龍「おい…ゆかむらさきさん」
ゆかむらさき「はい」
玖龍「あそこの扉、開いてないか?」
二人の後ろにはドアがあった。しかも、そのドアは開いていた。
ゆかむらさき「…逃げますか」
玖龍「うん」
二人はこっそりドアへ近付くのであった。