複雑・ファジー小説

Re: ムウは二人いる。  ( No.191 )
日時: 2011/07/29 19:35
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)
参照: 本編へ戻るよ

目が覚めたら、顔があった。
「なっ」
言葉ノ綾は一気に飛び起きる。縄で縛られていた。
「綾さん…」
言葉ノ綾の隣には一人称がいた。
「二人とも起きたようだね」
ヒョウが言う。
「じゃあ、お願いしましょう。—さん」
誰の名前か聞き取れない。
でも、その、—が近付いてくるのがわかる。
「何をするつもりだ」
反抗の眼差しで二人は敵たちを見つめる。
「許さない」
一人称も怒っているようだ。
「五月蝿いのは物にしてしまえ、か…」
—が近付いてきて言葉ノ綾の口をふさぐ。
「ん、んぐ」
とっさの事で抵抗する。
しかし、すぐ、腕がだらりと下にたれる。
「綾!あんた達なにをす…」
「こっちも五月蝿いな」
「ぐ、う…は、な…」
一人称は暴れる。けれど、しばらくしたら言葉ノ綾と同じようにだらりと気が抜けた。
そして、目が覚めたら…
こいつらの命令は聞くように設定されていた…
「言葉ノ綾、一人称、これからは何でも聞くな?」
カマキリがにたにたと笑いながら話しかける。いや、命令する。
「「わかりました。仰せのままに」」
無意識にソレは口から出ていた言葉だった…