複雑・ファジー小説
- Re: ムウは二人いる。 ( No.274 )
- 日時: 2011/10/22 19:43
- 名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)
- 参照: 漢字が難しい…自分でも読めないかも
「ムウ2の依頼だ、どう致す?」
「あの方のご命令には逆らえない」
「けっ、あんな奴になんで服従するのかわかんないね」
「口を慎め、黎(れき)」
「うう…お腹が痛いよゥ〜」
「つまんないわねぇ」
6人の声が影から聞こえる。
後半はかなり話が逸れている。
す、と衣擦れの音
「静まれよ、皆の者」
「長!」
厳かな声が闇に広がる
「ムウ2殿には、世話になっておる。この御恩、返さぬでおくべきか」
「しかし、ムウ2殿は、我らを使い、殺人を犯そうとしているのですぞ」
「そうよん、わらわは殺人を犯したくないわん」
「私のことで何か?」
「!!」
もう一人、声が増えた。そしてそれはムウ2
「ムウ2殿!お久しぶりじゃ」
「ええ、長」
「ムウ2、何のようだ」
「お前なんかが此処に来るとは…ふん」
「五月蝿いね、子蠅が」
ムウ2がそう一蹴すると、皆は黙った
「ほう、魔術の一種か、しかし不思議だな、お前なら、人など一人で殺せるだろうに」
「誰!?」
闇がぼんやりと明るくなってきた。
「俺は、積雲(せきうん)さっき、お腹痛いといってた奴だ」
「ああ、あの馬鹿の振りしていた奴ね」
そこには、黒いローブを頭からかぶったムウ2と、紫色のローブをかぶった陽炎七人衆がいた。
「ムウ2殿…この術、解いてくれまいか…」
長が術を少し薄め、話が出来るようになった。でも、やはり、まだ苦しいようだ
「わかった。が、しかしこいつを借りてくぞ」
とムウ2は積雲をさす
「せ…きうん…言っては駄目だ…そいつは狐だ!」
「黎、まだ術が足りないか?」
黎とやらは、ムウ2が相当嫌いな様子
「黎、やめよ。積雲、ムウ2殿に無礼が無いようにな」
「はい、長!」
そう言い、二人は空へ飛び立とうとする。
「え、ちょっとぉ…………術はぁ?…………」
「私が消えたら元に戻るよ」
そういうが早いか飛び立った、鳥のように
そして、ムウ2の術は解けた。空気が軽くなった。
「あんの野郎、狐!」
残るは長、そして、怒る五人の陽炎たちだった。