複雑・ファジー小説

Re: ムウは二人いる。  ( No.279 )
日時: 2011/10/29 21:27
名前: ムウ (ID: 8Xw8uslB)

積雲とムウ2はある木の下にいた。
二人とも、無言だ。
「ムウ2殿、なぜそなたは、過去の自分を殺す?殺したら、自分も死ぬだろうが」
積雲が最初に口を開いた。
「あんたには関係ないんじゃない?」
「…そうだな、出過ぎた真似をした」
ムウ2は、くすりと笑う
「あんたのそういう所、いいわね、では、本題に入るわ、」
「ああ」
一息入れるムウ2
「何者よ、あんた」
「え、と言われても」
「馬鹿の振りしてもわかるわよ、あんたの力、尋常じゃない。もしかしたら私よりも強い」
そう言いながらもムウ2は余裕の笑みを湛える
「そして、私の術に掛からなかったのはなぜ?長にもかかったのに」
「ん、まー、当然と言っちゃ当然なんだよね、俺さ、陽炎七人衆の中で一番強いから」
「問いに答えてないわよ」
「んじゃ、一番目の問い、ムウ2殿より強いか、と言われたら、ノーだ、俺はムウ2殿に手を出せない、」
「ふ〜ん、で、何故、術にかからないのかは?」
少し考えるそぶりをする積雲、そして、恐る恐るこういう
「多分、ムウ2殿より強いからだと…」
ムウ2の目が一瞬紅くなった気がした。
「あんた、強いのに私に逆らえないの?」
「それが陽炎七人衆の掟だからな、跪けと言われたら跪くし、靴を舐めろと言われたら、靴の裏まで舐めてやる」
舌なめずりをムウ2はする。それはとても妖艶に見えた
「そう、なら、舐めてみて、靴を」
積雲が一瞬止まる。しかし、一瞬は一瞬、次の瞬間には、跪いていた。
「どこをお舐めすれば?」
さらに笑うムウ2
「積雲、こっち」
少し笑いがこもった声で積雲の名を呼ぶ
積雲もつれられてムウ2のほうを見る
「積雲」
ムウ2の声が間近に聞こえたと思うと、唇に温かいものが触れた。
そう思った瞬間にはもう、ムウ2は離れていた
「あはは!積雲、合格よ、私の手として働きなさい」
そうムウ2は高らかに笑った。