複雑・ファジー小説

Re: Love Call ( No.120 )
日時: 2011/10/29 20:15
名前: 葬儀屋 (ID: cX9VSRxU)

 僕に初めてを教えてくれたのは。

 パパでも、ママでもなく。

 僕をさらった、誘拐犯でした。




「ゆるい手錠と誘拐犯の花束と」




 僕が言ったのです。

「どうか、僕を誘拐して下さい」

「その後は、僕を殺しても、いたぶっても、遊んでも……いいから」

 と。

 その人は、僕を誘拐してくれました。

 そして、大事に大事にしてくれました。