複雑・ファジー小説

Re: Love Call ( No.13 )
日時: 2011/09/16 19:24
名前: 葬儀屋 (ID: 2cEGTv00)
参照: http://ameblo.jp/686-7777/image-11019595611-11486431936.html

 唯、僕は、あなたに、先生に、楽しく、なって。


 もう死にたいって、言わなくなって、ほしかった、だけ。


          「残り香」


 先生の病気は、もう二度と治らないのだと、僕は、小さな時でも理解しようとしていた。

 死にたい、死にたい、理解しようとした。

 聖夜の昼。先生を無理やり連れ出して、歩いた美化道。

 冷たい先生の手が震えて、僕は目線を上げた。

「大丈夫だよ、先生。僕が見てるから。安心していいよ」

 大きな音。ブレーキ音。

 嗚呼、なんで僕はあの時、前を向いていなかったのかな。

 バランスを崩したトラックが、


 全てを終わらせた。