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複雑・ファジー小説
- Re: Love Call ( No.2 )
- 日時: 2011/06/10 22:59
- 名前: 葬儀屋 (ID: 2cEGTv00)
晴れ。木曜日。
今日は学校の日。一週間のうち、あー君がお兄ちゃんと一緒に決めた、絶対に学校に行く日だった。
前はお兄ちゃんと一緒に登校していたけど、今お兄ちゃんはいない。あー君はずっと泣いて、行きたくないと言い張った。
行かないと、お兄ちゃんとの約束破ったことになるよ?
それでもいいの? お兄ちゃん泣いちゃうよ?
あー君を落ち着かせて、付き添って歩く。この状態が、何年も続いているから。あー君もなれちゃったみたいだ。この頃、泣きやむのが速くなっている。
「にーにと、またいっしょにがっこういくんだぁ」
そうだよ、にーにとまた一緒に行くんだよ。
あと少し、待ってくれたらいいからね。
「うん、がんばるよ、ぼく。にーにのためならぜったい、がんばるもん」
うん、あー君、エライエライ。
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