複雑・ファジー小説

Re: Love Call ( No.5 )
日時: 2011/06/24 21:28
名前: 葬儀屋 (ID: 2cEGTv00)

土砂降り。金曜日。

 今日、自分はあー君を××そうとした。あー君はおびえて、逃げた。

 自分はあー君を抑えつけた。

「いや……いたい……あーくん、いたい……」

 分かってるよ、あー君。でもごめんね、自分も、すごく痛いんだ。

 だから、あー君に、治してもらいたくって。

「いや……はなして……いたい……いたいよぉ……」

 あー君の涙を拭いて、自分はしゃがみ込んで、あー君を覗き込んだ。右手には、光る何かがあった。

 記憶は確かじゃない。しかし、たぶん、そうなのだろう。

 あの痣は、自分があー君を××そうとした跡なのだと。

 自分はまた、あー君を××しそうになるだろう。

 そして、あー君を怖がらせてしまうのだろう。

 今のうちだ。自分の制御が出来るうちだ。

 先に自分を××してしまおう。