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複雑・ファジー小説
- Re: 復讐 5年の歳月を経て… ( No.6 )
- 日時: 2011/07/04 07:56
- 名前: コーダ (ID: kY71cFa4)
「ただいま!!」
祭り会場から走って、15分くらいが経った時だった。
立派な門構えがまず出迎え、そこを潜ると大変大きな庭には、数多くの花が植えられていて、センターには噴水もあった。
そしてそこからもっと先に進むと、とても大きくて立派な洋館があった。東牙はそんな所を見る余裕もなく、蓮花に連れ回され、さらには普通に中に入ってしまったのだ。
「おかえりなさいませ、蓮花お嬢様……おや?箕琴殿が帰ってきてませんね……それに、そこの男は何ものでしょうか?」
「お母さんならもうすぐ帰ってくるわよ。それに、この男は昨日お世話になったから連れてきただけよ?だから、内部の人達には怪しい男がいたら無視して構わないと伝えておいて。」
「かしこまりました。」
「さぁ〜て……って……あんた体力ないわね〜……ずっと外に出ないで、家で過ごしていたことがすぐ分かるわよ?」
蓮花が家の中にはいると、すぐさま近くに居たメイドが迎えに来た。
少女は慣れた様子で、簡潔に用件を伝えた。
東牙はあまりにも高速で走ったため、息がかなり切れていた。
近くで蓮花が馬鹿にしているのに、何も言えないくらい疲れていたという。
「でも残念ね……まだこの中を歩くわよ!」
「お、おい……少しは客人を大切にしろよな……。」
「はいはい……客人さんのために、迅速に向かいますよ〜。」
完全に蓮花のペースだった。東牙はなんでこの少女が、こんなに体力があるんだろうか?とずっと考えていたという。
文字数の関係でここで切らせていただきます。
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