複雑・ファジー小説

Re: ヒューマノイド。  ( No.111 )
日時: 2011/11/06 22:42
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: AidydSdZ)
参照: こっから目線が分かれるから止めときます。

「こんにちは。わたくし達のボスからのご命令で、貴方達を排除することになった、アンドロイドです。わたくしは、フェーレイと申します」
「俺は……朧」
「わたしはユーリカです」

 敵か。
 俺は後ろに並んでいる二人を見た。ティアの顔には笑みが、シロの顔には無が浮かんでいた。
 見つめたティアの口がかすかに動く。

「私達を殺そうって言うのね。——……行きましょうか、死ぬわけには行かないし、ね」

 一列に並んだ俺達は、それぞれ真正面に立った数十メートル離れたアンドロイド達を見つめた。俺はフェーレイと名乗る男、ティアはユーリカと名乗る少女、シロは朧と名乗る青年を。
 抗争か。あまり好まないんだが……。今回は逃げるものシャクだし、戦うか。
 俺は銃二丁を腰から取り出し、ティアは日本刀をさやから抜き、シロはももにつけた銃を取り出した。

「さあ!」

 フェーレイの声と同時に、六体が一気に敵へ向かって跳ぶ。
 ひゅん、と空を切って移動する音と風が、ふわりと舞った。