複雑・ファジー小説

Re: 【第二話突入準備完了】ヒューマノイド。 【Σ参照五百突破。】 ( No.134 )
日時: 2011/07/09 19:15
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: .J9ei1gB)

2.Who are you?


「で」

 ゴミ屑の集まる部屋、ヒューマノイドルームにて。四人のヒューマノイドが、身体のいたるところから血を流したヒューマノイド三体が横たわっているのを見つめていた。

「起きなかったらどうする?」

 負傷したヒューマノイドを見つめる、四体のヒューマノイドのうちの一人、坂本海渡が腕組みをし、仁王立ちで立っている状態で呟くように言った。
 ヒューマノイドルームの中は、まるで空気が死んだように静かで、ヒューマノイドが発する声しか音はない。

「力ずくで、起こしましょうか」

 反響。サイファーはそう言うと、一体のヒューマノイド、シロの肩を掴んだ。
 その手をレイが掴む。

「やめようよ、死んだらどうするの」

 サイファーは手首を掴んだレイの手を振り払い、しゃがみこんだ姿勢から立ち上がった。

「でも……このままじゃ……」





「……ったく……ナメた真似してくれるじゃ、ねぇか……」

 短い、沈黙の末。

「あと、運び方雑。痛いっつーか、身体が重い。別に、あそこで殺してくれてもよかったんだが」

 ライが、立ち上がった。