複雑・ファジー小説

Re: 【第二話突入】ヒューマノイド。 【参照七百感謝】 ( No.155 )
日時: 2011/07/16 10:06
名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: LMPzgpkP)


「はいはいはいはい、お早う御座いますお早う御座いますニュースです起きてくださいほらさっさと起きろって」

 サイファーか?
 人が折角気持ちいい夢を見てるのに、突然耳のそばで言葉を連発する女は絶対にもてない。これ確実。

「ほら起きて下さいって」
「分かったよ、起きるから揺さぶるのを止めてくれ」

 ライはうーんとうなって、身体を起こした。隣で寝ていたティアの姿はない。

「大変です、ティアさんが!」

 ライはティアのぬくもりが残った毛布をどけると、すごい形相でサイファーを見た。
 怒り、だ。

「ティアが、どうしたって?」
「ティアさんが、連れて行かれました!アンドロイド達です!!」
「……戦争か。行くぞ」
「海渡さん達もついてきて……」
「いや、いい。俺一人で十分だ」

 サイファーの言葉をさえぎったライは、後ろから聞こえてくる疑問符を聞きながらヒューマノイドルームの扉を開けた。

 ——守るって言ったのに。ティアは信じてくれたのに。どうして俺はっ……!!

 舌打ちを一つして、走り出した。
 走りながら腰から銃を二兆を取り出し、弾を入れる。



 間に合え!!