複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説 番外編 第五話をライヒ視点でどうぞw ( No.13 )
日時: 2011/06/18 19:34
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

あの子供は誰でしょうねぇ・・・。
私は、自室で紅茶を飲みながら思いました。
捨て子にしては、健康的な身体でしたし・・・。
やはり、わが国の戦争・・・いえ戦争ではありませんね。

あれは集団リンチです。

軍も持たない国相手に、国中の何万という兵士をかき集めていきましたからね、女王は。
まったく、なにが良かったかはわかりませんが、乙女心とはすごいものです。

おや?もうこんな時ではないですか。
あの子供の状態を確認しなければ。

コツコツコツ
私は部屋の前まで来て入ろうか悩みました。
まあ、ノックをして聞いても応えない場合は、いつも通り医者を
つれてきて聞くしかないんですが。
ノックをしようとした瞬間、声が聞こえました。

「あーダメ。思い出せない。ここの家主でてこないかなー。」

おやおや。私をお探しですか。ならばでていってあげますよ、ええ。
トントン
「失礼します。もう起きていますか?」
一応礼儀として聞きますが。
「・・・起きてる。」
少し、笑ってしまいました。
あまりに不機嫌な声で。ですが、元気そうですね。
それでも一応入っておきます。

「大丈夫ですか?傷だらけでしたので、勝手ですが手当てさせて
いただきました。」
「・・・。」
・・・この子、私をかなり失礼な目で見てますね。
まぁ、別にいいですが。
「もしかして、まだどこか痛いですか?」
「・・・いや、いたくねーけど・・・。
あんた、誰?」
「あぁ・・・名乗っていませんでしたね。私はライヒと申します。」
少し微笑んであげましたが、微動だにしませんね、この子。
「・・・俺はメリル。」
ほぉ、また女性のようなお名前で。
「メリルですか。女性のような名ですね。」
あ、口に出してしまいました。
「お前ムカつくな!初対面の人間に!」
あらあら、元気ですね。
「そうですか。それより動いても大丈夫という事は、少しは元気に
なられたんですね。」
「・・・。」
黙ってしまいました。
それにしても笑いませんね。
元気そうなので今日はここまでにしましょう。さすがに疲れるでしょうに。
「まだ傷は癒えたばかりですので、そこらじゅう歩き回らないで
ください。
明日になったら、また来ますので。その時いろいろ説明します。」
私は、そのままドアまで向かいます。
コツコツ

「おい!」
おや、何でしょうか。
無言でまっていると、子供らしかぬ声が。
「なんかしらねえけど、ありがとな。」

・・・・・・。
これは無言ではないとダメでしょう。
ドアを開け、そして私は言います。

「面白い子ですね・・・。」

第五話をライヒ視点でどうぞw 完