複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説  第十一話 今回はギャグだ ( No.48 )
日時: 2011/06/20 09:30
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

ある大きな屋敷に、20代前半と思われr「もう三十路です。」
・・・もう三十路の男性と、9歳n「12だ」

ある大きな屋敷に、二人組みが紅茶を飲みながらまったり話し合いをしていた。

「それにしても、何しに来たんでしょうねぇ、彼女は・・・。」
「しらねーよ。お前を殺しに来たんじゃねーの?」
「ですよねぇ・・・。」
彼女、というのはもちろん、前回何もせず消えたゼロのことである。
ライヒは助かったにもかかわらず、ゼロの行動が不審だ、とメリルに話を持ちかけていた。
「どうせ俺と遊んでてお前を殺る気がなくなったんだろ。
はい、終わり。解決しましたー。ほら、終わったから遊べ。」
「何様ですか。」
はぁ・・・とライヒがため息をつくと、

がさがさがさ

ドガッ

「ぅあ!」

という物音が聞こえた。

「だ、誰かいるんですか!?」
ライヒが叫ぶと、また今度は声が。
「だ、誰もおらぬわ!早く話しを進めるがよい!私はおらぬからの!」
(この特徴的な喋り方・・・もしや。)
と思ったライヒは、一か八か声をかけることにした。

「あの、もしかしてゼロですか?」
「な、なぜわかった!」
ライヒは、やはり・・・という顔をして少し微笑むと、
「一緒にお茶でもどうですか?それとも、私を殺すつもりで来たのですか?」
と言った。
するとゼロは顔を真っ赤にし、
「・・・お茶を貰おう・・・。」
と言い、ライヒの横の椅子に座った。
それを横目で見ていたメリルは、ゼロとライヒを交互に見て、こう言った。

「あんたらデキてんの?」
すると今度はライヒも顔を真っ赤にし、
「できておらぬ!」
「できてません!」
と、ゼロと同時に言った。
「ふ〜ん・・・。」
メリルはニヤリと笑うと、ポケットに手を忍ばせ、ある生き物の模型を
取り出し、ゼロの目の前に出した。

「これな〜んだ!」
「な、なななななななっ!!
や、やめろ!そんなもの、私の目の前に出すな!
ち、近づけるなぁぁぁぁああ!それだけは・・・ケムシだけは、
やめろおおおおおおおおおお!!」
と、叫びながらライヒに抱きついた。

「お〜。たのしー。つーかライヒ。お前ニヤけてるだろ。
必死に我慢してるようだけど、ニヤけてるだろ。分かってんだよ、
ふはははは!」
メリルは主人公らしからぬ笑みを浮かべ楽しんでいる。
こいつ、Sだ。
「メリル、おやめなさい!女性をからかうのは!」
ライヒは止めようとするが、
「ライヒ、鏡で自分の顔見て来い。めちゃくちゃニヤけてる。
そんなにゼロの胸すごいか?」
とメリルに返されてしまった。
一方ゼロは・・・
「駄目・・・駄目じゃぁ・・・。」
魂が抜けかけていた。

こうして一日は過ぎていき、ゼロはメリルには気をつけたほうが良いということを学習した。

第十一話 完