複雑・ファジー小説
- Re: 俺様の勇者伝説 番外編 俺とゼロちゃんと遺跡探索 ( No.52 )
- 日時: 2011/06/20 10:24
- 名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)
ある森の遺跡の中に、
「ゼロちゃ〜ん・・・まってくれよぉ。俺そんなに体力無いんだって
〜・・・。」
黒髪の男性と銀髪の女性が、
「ふん。若い男子が何をいっておるのじゃ。」
「ゼロちゃんも俺と同い年じゃん〜。」
「うるさい、戯けが!」
「怒られた!」
口げんかをしながら歩いていた。
これは、ゼロとクルアがまだ20にもなっていないとき。
村では、ある遺跡が有名だった。
その遺跡には、めちゃくちゃ強いモンスターがうじゃうじゃいて、誰も倒せないという。
その遺跡の話を聞いたクルアは、
「なぁゼロちゃん!これでモンスター倒して帰ったら、ぜってぇ皆俺達に感謝してなんかくれるって!なぁなぁ、いかねぇか?あ、いく?
いくよなもちろん。はい決定!」
と無理矢理ゼロを連れて行くことにした。
もちろんゼロはわかりやすく嫌な顔をして断ったが、クルアに
「やったら、飯おごってやる。」
と言われ、ついて行くことにした。
「休もうぜゼロちゃ〜ん。あ、休もうゼロちゃ〜ん。」
「それはなにか面白い事を言っているつもりか?」
「そんなことないんだゼロちゃ〜ん。」
「やかましい!」
「ぅご!」
ゼロ は クルア に なぐる を つかった ▼
「ポ○モンじゃねぇし!」
まるでどこかの売れない芸人のような漫才を繰り返していると、
目の前は岩だらけだ。
「・・・通れぬな・・・。」
「つーかまだモンスターでてねぇゼロちゃん。」
「いいかげんにしろ。」
「あはは。」
「・・・ん?」
ゼロは、何かを感じた。
「クルア、何かいる。気をけろ。」
「ん。わかった。」
シャキンッ
二人は剣を抜き背中合わせに立ち、感覚を研ぎ澄ませる。
シュッ
「来たぞ!全力で叩き斬れぇぇぇ!」
「おおおお!」
二人が叫ぶと、モンスターが20体・・・いや、もっといる。
かなりの量が現れた。
が。
クルアはそのまま突っ込んでいたが、ゼロが動かない。
「ゼロちゃん!?どうした!やられたか!?」
ゼロを心配したクルアが、モンスターを斬りながら振り返り、そして駆け寄った。
「う、うわわわわわ!!こっちへくるな!クルア!」
「へ?」
「け、けけけけけケムシなんて嫌いじゃああああ!」
そのモンスターはケムシ型だった・・・。
「ケムシ・・・?ああああ!ゼロちゃんケムシ嫌いなのか!?」
「その言葉を発するなぁぁぁ!虫唾が走る!」
「ちっ!増えてきた・・・!一回逃げよう、ゼロちゃん!」
「あたりまえじゃあああああ!」
「はやっ・・・。」
ゼロは、叫ぶと遺跡の入り口まで全力で走る。
それに負けじとクルアも走る。
「ハァハァ・・・。」
「はっはっ・・・。」
二人は汗を垂らしながら、ペタンと座り込んだ。
「もう・・・行かぬ・・・。絶対に行かぬ・・・。」
「ゼロちゃん早すぎ・・・。」
「うる・・・さい・・・。」
「あぁでも・・・ちょっと楽しかったね・・・。」
「どこがじゃぁ!!」
「あははー。」
「わらうなぁ!」
こうして、一日が過ぎていった。
次の日、村中がモンスターだらけになり大混乱になったとかならなかったとか・・・。
俺とゼロちゃんと遺跡探索 完