複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説 第十二話 人気投票やってても話は進む ( No.55 )
日時: 2011/06/20 12:51
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

大丈夫、新キャラがでても人気投票には参加しないし!

なんか関係ないナレーターが最初に出た。



「ライヒ、俺そろそろ帰る。」
メリルは、珍しく真剣な眼差しでライヒに言った。
「忘れたのですか。貴方の国はもう滅んだのですよ。」
ライヒは、呆れたと思いながらメリルに言い放つ。
「俺の家はあるし、クルアもいる。」
寂しくない、と自分に言い聞かせるようにライヒの方も向かずメリルは
言う。
ライヒは、メリルの目の前に立ち封筒を渡した。
「・・・役人からです。貴方には早いと思っていましたが、見せましょう。」
エリルは無言で受け取り、封筒の中身を取り出し内容を読む。
「はっ・・・?」
内容は、こうだった。

      メリル 様へ

ご家族のクルア様がお亡くなりになりました。

遺体はクルア様とメリル様のご自宅の前です。

急所に剣が突き刺さったまま倒れているところを

こちらが発見いたしました。 

ご連絡は、役所までおこしください。

                      役所 より

「なんだよ、これ・・・。
誰がやった、とか細かい情報が一つもねぇじゃねぇか!
っざけてんじゃねぇよ・・・。なにが「役所までおこしください」だよ・・・。っくそ・・・。つーか役所よりってなんだよ・・・」
メリルは眉間に皺を寄せ、目に涙をためている。
「・・・行っても、無駄だと思いますよ。」
「じゃあ・・・じゃあ、どうすんだよ!ずっとお前の家に居ろってて言うのか!?ここでのんびりしていればいいのか!?」
ライヒははぁ・・・とため息をつくと、今度はこう言い出した。

「最近、モンスターが頻繁に出てくるそうです。」
「は?」
「今まではそういう事はなかったのですが、街中まででてきて・・・G並みにしつこいらしいんです。」
「お前、何の話してんだよ・・・。」
「・・・モンスター退治も、良いと思いますが。」
「!!」
メリルは、口角を上げてこう言った。

「バーカ!しょうがねぇから行ってやるよ、スットコバーカ!」
「・・・そうですか。」
タッタッタッとメリルはライヒを通りこして走り去っていく。
「ゼロ、居るのだったらメリルについていってあげてくれませんか?」
ライヒが誰もいない空間に向けて言うと、天井からゼロが頭を出して出てきた。
「・・・主が望むなら行ってやらんことも無い。」
「では、お願いします。」

シュッ

ゼロは、メリルの元へ行った。

「ふぅ・・・。後は、私が殺されなければ良い話なのですが・・・。
・・・大丈夫ですよね。彼女は私を殺す事自体忘れてますし。
メリルについていってくれるようですし。」
ライヒは、大丈夫です、大丈夫です、と自分に言い聞かせ、メリルの部屋へ向かった。

「さて、何をしでかすんでしょう・・・。」

第十二話 完