複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説 第十四話 防具ってなんだろうね ( No.89 )
日時: 2011/06/26 19:38
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)


武器屋に入ったメリルは、ドアを開けながら言った。
「おばちゃーん、なんかすごい剣とかないー?」
メリルはものすごくけだるそうな声を出して言った。
「おや、随分可愛いお客さんが来たね。職業は勇者かい?」
「そのとおりだぜ。」
「なら、コイツがいいよ。勇者の剣(初心者向けvar.)」
見た目はカッコイイ。
が。
「これたしか初心者向けだから、あんまり攻撃したら壊れるって噂の・・・?」
「大丈夫さ、あんたが強ければ。」
メリルは顔を俯かせ、少し考えると顔をあげた。
「・・・中級者向けは無いか?」
「あるよ。」
「そいつをください。」
「いいよ。」
「・・・。」
この店はなんなんだろうと、とりあえず買った剣を受け取り、店の外へ出た。

その瞬間!

「こんなところにおったのか、メリル。」
「・・・ゼロ?」
「おお。覚えておったか。後、今回のモンスター退治を手伝う事になった。よろしく頼むぞ。」
一瞬嫌な顔をしたメリルだが、仲間ならまぁいいやと思うことにした。
すると、ふとある疑問が降りかかる。
「誰の差し金だ。」
「ライヒじゃ。」
即答だった。
「あいつか、あのお坊ちゃん・・・。」
「まぁ良いじゃろう?それより、モンスターは東にいるようじゃ。
東にゆくぞ!」
「・・・おお!」

メリルとゼロは走り出し、


メリルは石にこけた。

ゼロはなにも無い所で大転倒した。

「いってぇ!」
「ふみゃあ!」

大丈夫か、これ。

「な、なんでこんなところに石が・・・。」
「な、なんじゃ、なにも無いのか・・・?」

二人は「そんなんで大丈夫か?」と聞かれたら、即答するだろう。

「大丈夫じゃねぇ、問題大有りだぁ!」
「大丈夫ではない、問題大有りじゃぁ!」

と。

第十四話 完