複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説 第二十一話 皆、バトルしようぜ!! ( No.113 )
日時: 2011/07/09 06:37
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

「もう一回戦か・・・。」
メリルは、司会が何か言っているのを無視しながらレイミを眺めていた。
「ライヒのねーちゃんねぇ・・・。弱そうだ・・・。」

どう痛めつけてやろうか・・・

というメリルのSっ気が見られる。
—それでは、第一回戦始めぇっ!!—
司会が叫び、それと同時にどこからか用意されたゴングが鳴る。
メリルはいつのまにか、会場に立ち、レイミと向かい合わせになっていた。

(まて、「始め」といったか・・・?なら・・・!!)
メリルが少し遅く、レイミが走って来、攻撃態勢に移る。
「まずは一本頂きます・・・!!」

攻撃は・・・当たらなかった。

「な・・・なぜ!!」
「そりゃあ・・・あんたが遅いからな。」
「そんな・・・!」
レイミは、メリルをただの子供と見、余裕でいた。
                 ・・
「あなたのような、か弱い女子が何故この攻撃を避けられるんですか!」
メリルはキレた。
メリルは自らの剣を抜き、嫌な笑みを浮かべると、目を細めて言った。
「あんた・・・レイミって言ったか?
それじゃあ、一つ教えてやろう・・・。」
「な、なんですか・・・?」
「俺は・・・男だぁぁぁぁぁああああああ!!」

ザシュッ

なんとも嫌な音がたち、上空には赤い液体が舞う。
「そ・・・んな・・・。」

バタンッ

レイミは倒れた。
「安心しろ、峰討ちだ。」
メリルは無駄に格好良く言うと、剣を鞘に収めた。

—勝者はメリルゥゥウウウ!!!—
司会の声が鳴り響く。
すると、会場の大きなスクリーンにトーナメント表が張り出された。

     →    王者    ←

     ↑          ↑ 

メリルVS河都海      リーフVSゼロ
  ↑     ↑    ↑      ↑
メ  レ  ミ   河  ラ  リ  ゼ  ク
リVSイ  ロVS都  イVS−  ロVSル
ル  ミ  カ   海  ヒ  フ     ミ
   ×  ロ      ×        ×
      ス
      1
      3
      ×

どうやら×印が付いているのが敗者のようだ。
「ゼロは勝ったか・・・。」
メリルはそう呟くと、また嫌な笑みを浮かべ、歩きだす。

「こんどは誰だろうな・・・。」

今度は死亡者が現れそうだ。


第二十一話 完