複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説 第二十二話 可愛い ( No.114 )
日時: 2011/07/09 06:33
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

—第二回戦始まりますっ!!—

メリルはまた、いつの間にか会場にいる。
「なにこのシステム・・・きもっ・・・。」

こら、そんなこと言っちゃいけません!お母さん起こりまs(ry

「こんにちは、メリル君。俺の名前は海だ。
うみさーんって読んでねー!」
対戦相手は子供好きだった。

そう、河都海はまだ知られていないが、子供好きなため小さな子供を見るとついつい餌付けをしたくなる体質だったのだ!

「飴やろうか?チョコレートいる?」
「うぜぇ・・・。」
「ツンツンしてて可愛い!!」
海はメリルをギュっと抱きしめる。
メリルは心底いやそうな顔をしている。
「本当にうぜぇ・・・(もういいや、斬ろう。)」
メリルはそう思い、剣を抜き振りかざした。

が。

剣に手ごたえが無い。
血も出ない。
いつの間にか、海はいなかった。
「なんで・・・。」
メリルが驚いていると、そこには飴を数個持った海がいる。
「驚いた?メリル君。」
「な・・・っ!!」
子ども扱いされたのが悔しいのか、メリルは歯軋りをし、素早く飛んでまた海の頭上で剣を振りかざした。
「まだまだ♪」
また海がいない。
メリルはだんだん苛々し、指を指してこう言った。
「もうお前自害しろ!バーカ、バーカ、スットコバーカァァ!!」

どこの元ヤン変態英国紳士だ己は。

「自害はしねーけど、あることをしてくれたら俺が降参してもいいよ。」
「!!」
メリルは瞳が輝き、
「いいだろう!!」
と言った。

メリルよ、まずは疑え。

「あのな・・・。」
海がメリルに耳打ちで教える。
それを聞いているメリルの顔がだんだん赤くなる。
「ふっ、ふふふふふふふざけんなぁ!!だ、だだだだだだれがそんなの赦すんだよぉ!!」

『あのな・・・女用の服着てお兄ちゃんって言ってくれ・・・。』

「だ、だいたい!俺は男だ!男なのに女物の服なんて着れるか!」
「じゃあ、メリル君降参してくれる?」
「な、なんでそうなる!」
メリルはツッコミに疲れ、しばらく考えることにした。

〜2分後〜

「いいだろう。女物でもゲテ物でもなんでも来い!!」

メリルが少し男らしくなった。



第二十二話 完