複雑・ファジー小説

Re: 俺様の勇者伝説 第二十五話 前編 戦いが始まる  ( No.121 )
日時: 2011/07/12 18:23
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)


「マジかぁ・・・。」
メリルは空を仰ぎ、ため息を吐いた。
「いや、ゼロだったら勝ってるかなぁとか思ってたけどさ、うん。
まさか決勝戦で会うとは・・・でも・・・。」
メリルは決心したように、雲ひとつ無い空に向けて言った。

「ゼロを取り戻して、モンスター退治の事とか全部吐かす・・・!!」

一方ゼロはというと・・・

「ど、どうするのじゃ・・・。私は、私はメリルに会う顔がない・・・!」
もがいていた。
「じゃが、ここまできたんじゃ・・・。全力で斬りにかかろう・・・。」
そして危ない人になっていた。

ついに決勝戦。
会場にはたくさんの人がいる。
司会も心なしか嬉しそうだ。
そして、会場のど真ん中にはメリルとゼロが向かい合わせに立っていた。
そしてゼロは、内心メリルと戦えて嬉しいとか思ってた。
だが、メリルはというと、

「めんどい。すんげぇめんどい。」

自分でエントリーし、自分で勝ち抜いていたのに面倒くさがっていた。
「メリル!」
ゼロが叫ぶ。
そして、殺気立った目で睨みつけ、ニヤリと笑う。
「貴様なんて雑魚じゃ!すぐに倒してやるわぁ!」


イラッ


「あの門でくずくず泣いておった腰抜けじゃ!」
あの門とは、第六話の話である。皆、頑張って読んでくれ!


ムカッ



さすがは子供。
青筋をたて、今にも斬りかかりそうな勢いで走ろうとしたが、司会に止められる。
—まだ始まっていません!不戦敗になりますよ!—
するとメリルの動きは止まった。
だが、いまだ青筋を立てて顔を真っ赤にしている。

—少々フライングはありましたが、始めようと思います・・・決勝戦始め!!—

二人とも同時に向かっていった。

「ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」

二人とも叫び刀を構え、走り、走り、走っていく。

ガキンッ

二人の刀が触れ合う。


ザシュッ


刀が肉と触れ合った。



第二十五話 前編 完