複雑・ファジー小説
- 俺様の勇者伝説 第二十八話 ついに戦闘が! ( No.138 )
- 日時: 2011/07/13 20:25
- 名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)
ざっざっざっ
深い森の中を、三人組みが歩いていた。
一人は、子供。
一人は、女性。
一人は、男性。
なにこれ親子?みたいなパーティだが、全員赤の他人である。
「失礼な前フリだな。」
眉間に皺を寄せながら、メリルは言った。
「どこに向かって言っておるんじゃ?メリル。」
不思議そうな顔をして言ったのはゼロである。
「うるさい、脳内ライヒばっかり人間。」
「なぜ知っておるのじゃ!」
「ふふふ・・・でぇえきてるぅ〜。」
「はかったな!」
「まぁまぁ、二人とも落ち着け。」
そこを止めに入ったのは、最近なぜか一緒にいるシャドウである。
「戦闘とかしてぇなぁ・・・。」
メリルがそう呟くと、
がさがさがさ
木の陰から音が聞こえる。
「誰だ!」
「おいてめぇら、旅人だな!金目のモン出してどっか行けやゴラァ!!」
リアル山賊ktkr。
いきなりの山賊(計3名)に、ゼロとシャドウは若干ビビッた。
が。
「るっせぇんだよ、クソ爺。てめぇが金目のモンおいてけや、あぁん?」
メリルが好戦的だった。
「なんだとチビ?」
「氏ね。氏ねじゃなくて死ね。」
メリルがそう言うと、身体に似合わぬ大きな剣を出して、山賊の一人の腕に刺した。
「ひぃ!」
「死にたくなかったら、さっさとどけ。あと、食いモンと金よこせ。」
「わっ、わかりましたぁ!!」
「他の奴も、死にたくなかったら金目のモンだせやオラァ!!」
「「は、はいいいいい!」
山賊3人は急いで自分の荷物からいろいろだして、大急ぎで帰っていった。
「これで飯にはこまらねぇ・・・ってお前らどうした?」
メリルは、いままで黙っていた2人に声をかける。
すると、ゼロがかなり怖い顔をして言った。
「メリル!お前、あんなのどこで覚えた!」
「は?」
メリルはワケが分からないといったかんじで聞き返す。
「普通の子供はあんなことしないし、あんな力もない!
モンスター退治も、途中で怖気づくと思ってついてきたんだ!
なのに、お前・・・!」
信じられないゼロに、メリルは最後の一撃を食らわした。
「普通じゃね?」
「なん・・・だと・・・?」
今度は、今までずっと黙っていたシャドウが口を開いた。
「もしや、禁忌の子か・・・?」
「!!」
ゼロが反応した。
「なんで知ってんだ。」
「聞いた事がある。ある村の周辺に禁忌の子が住んでいると。
その子供はまだ生きていて、そのうち国に災いを及ぼすと。」
メリルが顔をしかめる。
「だれが災いなんてするか。ポ○モンの○ブソルじゃねぇんだから。」
はぁ・・・とため息を吐くと、メリルは語りだした。
第二十八話 完