複雑・ファジー小説

俺様の勇者伝説 第三十話 そうだ、オリキャラだそう ( No.144 )
日時: 2011/07/15 05:43
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

「はぁっはぁっはぁっ・・・。」
メリルは散々走ったあと、疲れ果てて森の奥地で休んでいた。
「あー・・・なんで逃げたんだろ・・・。」

メリルは自分でも分からなかった。

なぜこんなにも胸騒ぎがするのか。

なぜあの場から逃げ出したかったのか。

今までの自分なら何をするのかさえ分からなくなっていた。

がさがさがさ

本日何度目かの、気配。
しかし、それは今までとはちがく、禍々しく気味の悪いものだった。
「(なんだ・・・?)」

「うがぁぁぁあああああああ!!」

それは、人ではなくモンスター。
狼の形をしているが、肌は爛れ、目は溶け、口からは血を吐き、目は爛々としている。
「な・・・!!」
メリルは不意をつかれ襲われた。

そのとき!

「はぁぁぁああああ!!」

女性が現れた。
ゼロとは違って、気品が溢れ、髪はさらさらで、うつくしい。
さらに珍しく、ピンクブロンドの髪に金の目。
メリルの国から見たら、外人扱いされ歓迎されるだろう。

ドシュッ

女性の剣がモンスターの身体を貫いた。
モンスターはドラ○エのように消えていった。

「・・・お前も同類か?」

女性がそう言うと、メリルに向けて剣を振り下ろす。

ガキィン!

剣と剣とがぶつかり合った。

「アンタ、なにすんだ?」

「まずは感謝の言葉の一つもないのか?」


メリルは不敵に笑った。



第三十話 完