複雑・ファジー小説

俺様の勇者伝説 第三十一話 あーこわい ( No.145 )
日時: 2011/07/16 07:59
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)

「そこらのモンスターとは違うんだけど。」
メリルが言った。
すると女性はメリルを睨みつけ、剣を構える。
「スパフィグレイル、頼むぞ・・・。」
「なにしてんの。」
メリルが剣も構えず、女性に言った。
「・・・名を。」
「俺の?まず自分からってよく言うだろ。」
女性はため息をはくと、
「ライシェルだ・・・。」
と自分の名を名乗った。
「俺の名前はメリル。」
「!!」
ライシェルは、メリルという名を聞いた瞬間剣を構えるのをやめた。

「・・・禁忌の子・・・。」

ライシェルが呟く。
するとメリルは怪訝な顔をして、ライシェルに言った。
「あんた知ってるの?俺のこと。」
「お前が、禁忌の子・・・。」

つぎの瞬間、ライシェルはメリルの腹に向かって剣を———。


その頃ゼロとシャドウは・・・

「メリルもまだ子供じゃなぁ・・・。」
一歩も歩いていなかった。
「腹が減ったら戻ってくるじゃろうし、今のうちにシャドウ。
手合わせたのむ。」
「もちろんだ。」
シャドウの顔が北斗顔になった。


ザクッ

「・・・。」
「なにを・・・!!」
ライシェルは、メリルの服だけを切った。
「やはりな・・・。」
メリルの腹には、黒い渦のような印が・・・。
「!!見るな!」
メリルはライシェルの視線の先に気づいたのか、印の部分を押さえて後ずさりした。
「怖がることはない。・・・今日から、お前を護らしてくれ。」
「はっ・・・?」


短い第三十一話 完