複雑・ファジー小説

俺様の勇者伝説 第五十八話 痛いんでしょう ( No.352 )
日時: 2011/08/25 12:45
名前: ミロカロス13 (ID: VYCQ1KaR)


メリルたちは・・・。


「うわっクソつぇえ!!」
メリルが08の攻撃をなんとか避けながら叫んだ。
「メリル!主が遅いだけじゃ!!」
ゼロが叫んだ。言っていることが酷い。もっとオブラード・・・八橋に包んでいってあげて!
「黙れ!」
メリルが半泣きに言った。

「メリル、本当に遅いですね。」

ライヒが呆れる。
そして08に向けて撃った。
だが08も素早いため、銃弾は08に当たらず、壁に穴を開ける。
「そんなんじゃ、すぐにやられますよ。」
「くそっ・・・攻撃があたらん!」
ライシェルが苛々しながら剣を振るう。だが服に掠りもしなかった。

「<貴方たちは><私に><は><勝て><ません。>
<・・・><降参><したら><どうですか。>」

08が感情のない機械音で淡々と言った。
「それで「はいそうですね。」って言うほど馬鹿じゃねぇ!!」
メリルが(無駄に)大きい剣を振り下ろした。
だが今度は素手で受け止められ、そのまま剣ごと壁に押し付けられる。
「ぐっ・・・!」
小さな呻き声が口から漏れる。
「<ほら、><貴方は><こんなにも><弱いです。>
<すぐ><殺されて><しまいますよ。>」
08が言う。

「ならば、その分私達が守ればいいことだ。」

08の後ろからライシェルの声が響く。
ライシェルは剣で08のの背に向けて振り下ろす。

「終わりだ。」

















「私の名前はアリス!不思議の国のアリスとおんなじぃ!
そのアリスはただ冒険していたんじゃないの!
会った皆を壊して壊して壊して!それで女王に狙われる!

私は会った皆を壊してお人形にするの!可愛いの!綺麗なの!」

少女はただ喋る。

「壊すことは私の快楽!貴方たちも私のお人形!!!」

少女はニタリと笑った。

「さぁこわそう!!!!こわしてこわしてこわしてこわそう!」


少女はそう言ってラクの腕を握った。


「まずは貴方からぁ!」
そしてラクの腕を———引きちぎった
肩からは止まる事なく血が流れ出る。
「・・・痛いよ、「オバサン」。」
ラクが無表情に言った。
「なっ・・・なんでよ!!痛いんでしょ?痛いんでしょ!?
なんで悲鳴を上げないの!?なんで狂った叫び声を上げないの!?
苦しくて悔しくて辛くて痛いでしょう!?

こんなのつまんない!!」
少女・・・アリスはそう言うと、ラクを蹴り飛ばした。
「痛いね。」
ラクはそう言いながら立ち上がる。
「な、なんなのよ・・・なんで平気な顔してられるのよ・・・気持ちわるいわぁ!」
ラクはアリスの言葉に反応する。
そしてアリスの目の前に立つと、こう言った。

「地獄へ落ちろ。」


第五十八話 完