複雑・ファジー小説

#01 - すーぱーろりーた ( No.12 )
日時: 2011/07/30 18:05
名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)

[ すーぱーろりーた ]


 「おにいちゃんっ」

おお……何だこの可愛い奴。これがいつもの幼馴染か? これがあの暴力女か? ツンデレプレイナイスプレイ。
 この同じ歳にして俺の事を兄呼ばわりしているロリ系女子は紛れもなく俺の幼馴染の崎本要だ。只今ツンデレのデレの部分を見せてくれている。ちなみに俺はロリなんかじゃない。断じて違う。だがロリ系女子も悪くない。ロリじゃないぞ!

 「言葉にできない」
 「言えよ」
 「小田和正を馬鹿にすんじゃねえ! 元のロリに戻れ!」
 「小田さん馬鹿にしてねーよロリコン」

さっきまでの可愛らしい姿は何処へ行ったのか、元の生意気で暴力を振るうキングコングに戻ってしまった。全く。
 車があまり通らない通学路で何をしているのかと言うと、デパートに向かっている。

 家の中だった。今日は母さんも父さんも働いて——と言うか常に働いてる両親なのでたまにこのキングコング要の家に行ってご飯食べたりだらだらするのであった。
 そんなだらだらしている時間、要が立ち上がり口を開いた。

 「私買う物あるからデパート行ってくるー」
 「ああじゃあ俺も行くー」
 「来るなら離れて歩けよ」
 「じゃあお前がロリになったら離れて歩いてやる」

 
 回想終了。
 とにかくそんな感じの会話を経て今こうして二メートル程の距離をとってデパートに二人で向かっているのであった。
 
 「ロリって。性癖が理解できないわ。アンタ将来幼稚園の先生なって捕まるんじゃないの?」
 「そこまでしてロリの体に触りたいとは思わない!」
 「言い方生々しい」

それはそうだと要の言葉に一人で納得していると、天国であるデパートに着いた。
 あ、別に休日だからロリが一杯居るって意味で天国とか言ったんじゃないぞ。単に涼しいから天国って言ったんだぞ。
 
 「お前、何買うんだ?」
 「えーと、ワンピースかな。百十ぐらいだったと思うけど」
 「お前そこまでロリになるつもりなのか!?」
 「妹だよ馬鹿じゃない?」

ああ、何だ。そこまでやってくれるのかと心配になったじゃねえか。そこまでやられると流石に俺が変態に思われる。まあそれはそれで嬉しいからやってもらっても構わないけれど。興奮しちまったよ。


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