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複雑・ファジー小説
- Re: 【短編】 混ざり合う絵の具 【物語】 ( No.18 )
- 日時: 2011/09/04 22:06
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
[ 混ざり合う絵の具 ]
君の為に絵を描くのだ。
君が笑ってって言ったら僕はにへらと笑みを浮かべるのだ。君が助けてって言ったら僕がどうなろうとも僕は君を助けるのだ。君が待っててって言ったら僕は何年でも何百年でも何千年でも何万年でも。途中で死んだとしても。ずっと君を待っているのだ。
僕が絵を描くのは、君が笑うからなのだ。一枚一枚の絵は、僕の君に対しての愛の形なのだ。傍らに僕と君が寄り添っているのは、いつまでも一緒に居たいからなのだ。
一つのハートを色々な色で描くのは、色々な君を知りたいからなのだ。色々な君との思い出を刻みたいからなのだ。君との夢を色々見ていたいからなのだ。
色々な絵の具を使ったパレットは、色が混ざり合って、君の好きな落ち着いたこげ茶色のなったのだ。
「あい、らぶゆー。なのだ」
君の名前は、優しい文字なのだ。
混ざり合った絵の具 / end
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