複雑・ファジー小説
- Re: 死神隠し〜死神と13人の天死〜 オリキャラ募集 ( No.31 )
- 日時: 2011/08/16 18:46
- 名前: 刻みネギ ◆IeakDfwO1s (ID: XtmJTbxf)
〜堕異露苦話〜 ジョーカーと死神とジャック
「俺をその名で呼ぶな…」
怒りのあまり不用意に火炎に近づくアシュタロト
「おいおい落ちつけよ」
なぞの炎がアシュタロトを襲う
「ぐわぁぁ…」
アシュタロトはよけきれず左手首がやけどを負い建物に思っきしぶつかる
「くそ…」
「鈍くなったなジョーカー」
「その名で俺を呼ぶなっつってんだろ」
右手で大鎌を出すアシュタロト
「たく…弱すぎなんだよ」
そういって炎が再びアシュタロトを襲おうとしたその時アシュタロトと逆側の建物から
「やめなさい…」
その声の主は…
「あん…テメェ何もんだよ!?」
火炎が驚いた様子で苺野原をみる
「私は…苺野原この国の小さな教会の牧師です」
「あっそう…なら死ねよこの国は撲滅委員会破壊国だ」
「そ…そんなことはさせません」
足が震える苺野原
「テメェに拒否権はねぇって」
炎が苺野原を軌道を変えて襲いかけたその時だった
「………ぐぁ」
アシュタロトが苺野原への炎自らの体で受けた
「だ…大丈夫ですか!?」
アシュタロトの背中は真っ黒に焦げている
「だい…じょう…ぶ…だ…て」
苺野原の目からこぼれる涙
「泣く…な…し…俺の…ライバルなんだから」
苺野原の涙がアシュタロトの傷口にこぼれ落ちる
「しかし…」
「あぁ…相変わらずテメェは人が殺せねぇのなジョーカー」
「あなたがアッシュさんをバカにしないでください」
苺野原がアシュタロトの鎌を持って切りかかる
「泣いてる牧師が何言ってんだ!」
「やぁ…やぁ…」
か細いうでで切りかかっていく苺野原それをひらりとかわす火炎
「さてお嬢ちゃんおしまいだ」
再び炎を出す火炎
「ひっ…」
こわさのあまり目を閉じる苺野原その時だった
「ぐわ…」
何かが吹っ飛んだ音がした苺野原が目を開けると吹っ飛んだのは火炎だった
「な…なんでだよ体が焼けたはずだろ」
「どっかの牧師の涙のおかげみたいでね…」
アシュタロトの傷は見事に癒えて火炎を吹っ飛ばしたのであった