複雑・ファジー小説
- Re: 光の堕天使 参照500!?涙が出そうです!! ( No.137 )
- 日時: 2011/08/16 15:43
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
「あ、あの・・・あなた達は?」
「俺、ハクってゆーの。よろしくな。で、こっちは・・・。」
「俺がリュウだ。よろしく頼む。」
「私はアリーです。よろしくお願いします。」
三人は、それぞれ自己紹介をする。すると、
「ところで、お前は誰を探しているんだ?」
と、ハクが問うた。
「あ、私、天使のルエとホルンを探しているんです。
見かけませんでしたか?」
「俺たち、そのルエっていう人なら見かけたぜ。」
「じゃあ、どこにいるか知ってますか?」
「確か、廃工場の中だった。そこには、変な男もいたがな。」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
アリーは二人にお礼を言うと、廃工場へと向かって行った。
その後、リュウがハクに問うた。
「いいのか?追わなくても。」
「そうだな・・・。いっそのこと、あの子の後を追うか♪」
二人は、水と風の魔法を使い、アリーの後を追った。
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その頃、ルエはホルンと同じカプセルの中にいた。
「もう少し待っててね。『実験』の準備がもうすぐ終わるから。」
「せめて、私の姿を変えたいのだが。」
「ご自由にどうぞ。」
ルエはペンダントを使って、天使の姿になった。
「へえ。君がつけてるペンダントって、姿が変えられるんだ。
まあ、どうでもいいけどね。実験を始めるよ。」
「そんなことさせるか!」
「おっと。言い忘れたけど、君の魔法はそのカプセルの中では使えない。」
「!!・・・な、なんだと・・・!」
「このカプセルはね、魔法を吸収する力があるんだ。
つまり、どんなに使っても・・・。」
「魔法を・・・吸収される・・・。・・・つまり、使えないことになる。」
「ピンポーン。じゃあ、ホルンの実験を始めるよ。」
「やめろ!ホルンに手を出すな!!」
「つまり、君が実験体になるっていうのかい?」
「そのつもりだ。だから、ホルンだけは・・・!」
「分かった。では、君の実験を始めるよ。君の体内に眠っている力がどんなものなのか、楽しみだなあ。」
「・・・っ!」
ルエは鋭い瞳で、男を睨みつける。
ルエの体内に封印されている『聖なる力』は、封印されても強大な力を放出する。
もし、人間や悪魔の手にその力が渡ってしまえば、ルエの体に大きな負担がかかるのだ。
「おお、怖い怖い。怒ったら君の可愛い顔が、台無しになるよ。
それじゃ、実験を始めるよ。」
男はそう言うと、リモコンにある赤いボタンを押した。