複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 参照700突破!!イメージソング募集してます! ( No.169 )
日時: 2011/09/06 22:57
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

—夜—
歓迎会が終わり、ルエ達は自分の部屋に戻った。
「みんなと喋れて楽しかった!明日が楽しみ!」
ルエはそう言って、自分のベッドに入り、眠りについた。
皆が寝静まった頃、ルエは夢を見た。
「・・・ここは?」
ルエは気が付くと、その夢の中にいた。
あたり一面真っ白の中に。
すると、その白い壁に映像が映った。
「なんだろう、これ?」
そう言って、ペンダントを使って姿を変えた。
そして、白い壁に映っている映像を見た。
『・・・なに、これ・・・。』
「!!・・・まさか・・・。」
ルエの目に映ったのは、驚愕して動けない少女と、その少女の両親の『遺体』だった。
「・・・嘘だ・・・。」
そう言ったルエの瞳は、恐怖の色で染まっていた。
なぜならこの夢は、『ルエの記憶の一部』なのだ。
恐怖で震えているルエに向かって、不気味な声が聞こえた。
『殺人鬼』
「!!」
『殺人鬼』
『殺人鬼』
『殺人鬼』
その声はどんどん大きくなり、ルエを苦しめる。

Re: 光の堕天使 参照700突破!!イメージソング募集してます! ( No.170 )
日時: 2011/09/08 22:41
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

『お前は殺人鬼。』
『罪のない人間を殺した。』
『人間を殺したお前は重罪となる。』
不気味な声が次々と聞こえてくる。
ルエは耳をふさいでうずくまり、それが聞こえないふりをする。
だが、その声の数はどんどん多くなり、ルエを責める。
『殺人鬼。』
『殺人鬼。』
『殺人鬼は殺される身となる。』
『殺人鬼は出ていけ。』
『出ていけ。』
『出ていけ。』
『出ていけ。』
ルエは、耳をふさぎながらも必死に抵抗した。
「私は何もやってない!!殺人鬼じゃない!!」
『お前は人間を殺した。』
『人間を殺したお前は重罪。』
「違う!」
『殺人鬼。』
「違う!」
『殺人鬼。』
「違う!」
『証拠はある。』
「!!」
『映像を見ろ。』
不気味な声にそう言われ、ルエは恐る恐る映像を見る。
そこに映っていたのは、罪のない人間を殺して笑っているルエと、その人間の死体だった。
「・・・う・・・そ・・・だ・・・・。」
ルエは愕然とする。
そんな彼女をよそに、映像に映っている方のルエが、とんでもないことを言った。
『これが私の力か・・・。人間を殺すのにはちょうどいいな。もっともっと暴れたら、この人間界を支配するのも容易い!これから、ここにいる人間、全員を殺すことにしようか!ギャハハハハハハ!!』
そして、映像はここで途絶えた。