複雑・ファジー小説

Re: 光の堕天使 参照800突破!まだまだイメソン募集中! ( No.185 )
日時: 2011/09/15 22:38
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)

ルエはペンダントを使って堕天使になると、その人に向かって問うた。
「お前は誰だ?名を名乗れ。」
その人は、一つ咳払いをするとこう言った。
「私の名前はアクア・ノーウェル。その名の通り、水を使う。」
「私はルエ。堕天使だ。」
「私は死神よ。早速だけど、どう?戦ってみる?」
アクアはそう挑発する。
ルエはにやりと笑い、光の魔法を使って剣を作るとこう言った。
「おもしろい。受けて立つ!!」
こうして、ルエとアクアの戦いの火蓋が、切って落とされた。
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その頃、一人の天使がほかの天使たちを集めて会話をしていた。
「実はね、ここに堕天使がいるみたいなの。」
「じゃあ、俺たちはその堕天使を追い出すんだな。」
「そうよ。でも、すぐじゃなくてじっくりと追い詰めて。精神的にも弱くなったら、追い出すのよ。」
「分かった。だが、もしその堕天使が強かったらどうするんだ?」
「それは表面だけよ。私や貴方達が追い詰めたら、二度とここに来なくなるわ。それにね・・・。」
と言いかけ、その天使はふと影を落とすと、にやりと笑みを浮かべてこう言った。
「私はあの堕天使の過去を、知ってるの。」
「それはどういう内容か教えてくれ、ゼルフ。」
ゼルフという天使は、仲間たちを近くに寄らせるとその堕天使の過去を話した。
「・・・それなら、話が早いな。」
仲間の一人は、話を聞き終わるとにやりと笑って言った。
ゼルフは笑みを崩さないまま、仲間たちに向かってこう言った。
「あの堕天使を追い出すためなら、暴行を加えてもかまわないわ。
私はあいつが大嫌いだから。」
「暴行を加えてもいいんだな。久々に腕が鳴るぜ!」
「殺すのはありなのか?」
「しぶとく居続けたら、殺しても結構よ。」
「分かった。じゃあ、俺たちはそろそろ。」
「堕天使を追い出したら、すぐ連絡してね。」
「了解。それじゃ。」
ゼルフの仲間たちはそう言って、部屋を出て行った。
その後、ゼルフは仲間の一人に声をかけた。
「あ、ちょっと待って!ガーロ!」
「どうかしたのか?」
「実は、その堕天使の写真を見せるのを忘れてて。」
「その写真を見せてくれないか?
あいつらには、持って行ってそれを見せるから。」
「分かったわ。・・・こいつよ。」
ゼルフはそう言うと、ポケットから堕天使の写真を取り出して、その人に見せる。
「名前はルエ。聖なる力を生まれつき持ってるの。
私があいつが大嫌いなのよ!仲間に囲まれているあいつが!」
「それだけ、そのルエっていう人が嫌いなんだな。」
ガーロがそう言うと、ゼルフは頷いた。
「じゃあ、それは俺が持っていく。」
「ええ、お願い。」
ゼルフはガーロに写真を渡すと、ガーロはそれを受け取る。
その後、部屋を出て行った。
一人残された部屋で、ゼルフは呟いた。
「これで、準備は整ったわ。ルエ!今に見てなさい!
これから貴方に、地獄を見せてあげる!!あっはははははははは!!」
ゼルフの高笑いが、部屋に響いた。